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化学療法室にはリクライニングチェアとベッドがありましたが、私はベッドで抗がん剤を行いました。


化学療法室の看護師さんから「眠れそうなら寝ちゃった方がいいですよ」と言われましたが、緊張で眠ることは出来ませんでした。


緊張しながら点滴していると、薬剤師さんが来て吐き気止めの説明をしてくれました。


私は吐き気止めの副作用で嘔吐してしまった経験から、吐き気止めは本当に吐き気を抑えてくれるのか?と不安を感じていました。


処方された薬の中に【ロラゼパム】というものがありました。とても小さな錠剤でした。


ロラゼパムは頓服の吐き気止めとして処方されましたが、薬剤師さんから「そこまで強くないですが安定剤が入っています」と言われました。


薬剤師さんは「治療の前日に、明日の治療が嫌だなぁと思ったら、寝る前にロラゼパムをお守りだと思って飲んでみてください」と言いました。


私は『お守り』という言葉がやけにしっくりと来て、言われた通りにロラゼパムを治療前日に飲んでみました。


飲んでしばらくすると、腸が動くような感覚がして気持ち悪さが少し抜けていきました。

治療が嫌だ、副作用が怖いとずっと思っていましたが、何故かその気持ちも徐々に抜けていきました。

その後どんな気持ちだったかと言うと、何も考えないフラットな状態でした。


薬は人によって合う・合わないがあると思いますが、ロラゼパムは私にとってお守りの薬として大活躍してくれました。


あの時私にロラゼパムの説明をして下さった薬剤師さん、ありがとうございました。