小さく呟く



行かないで

どこにも行かないで…



あたしのそばにいて…



でも届かない

だって

そういう運命だから



帰って行く君の後ろ姿を

あたしは見ていられなかった



部屋には君の匂いだけが残る

今日もまた

その匂いに包まれて

夢の中へと誘われる



あたしはまた失恋した



始まってもいない恋に

やけになって執着するのは

あたしがただ淋しいから?

違う

あたしは本気で好きだった



また壊れる

でも

それを知ってて

大きく路を踏み外すと

わかっているのに

いっそこのままと

あたしは壊れる路を行く

それはきっと

愛した人を心に刻みたいから



ありがとう

また誰かを愛せる

そう想わしてくれたことに

それだけでも

ただ

ありがとう