3連休最終日は、いかがお過ごしでしょうか。
今日は「本を読む。」
不定期かつ、私の読んだ本を勝手に紹介していく内容です。
好きな作品ベスト5に入る「更級日記」を今日はご紹介したいと思います。
小さい頃から私の遊びと言えば「本を読むこと」か「ピアノを弾くこと」
この2つでした。
いろーんな本を読んで時間をつぶすという感じだったのですが、
その中でも特に惹かれたのが「更級日記」です。
作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。
有名な菅原道真の子孫です。
正式な名前はわからないのですが、作者の父の名前が「菅原孝標」、そのむすめということで
菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)となっています。
平安時代中頃に書かれた作品で、作者が上総から帰京する父に伴われての旅(13歳の頃)から夫と死別し寡居生活に入る約40年間をつづった作品です。
自分史のようにとらえる人もいますが、「物語」だと私は思います。
なんで好きなの?と言われると
エリート一家で、田舎育ちで、夢見る乙女な作者がとっても可愛いからです。(単純)
どんな人だったのかな~、一度会ってみたいな~、夢とかに出てこないかな~と
思うくらい作者が可愛いと思ってしまった所以です。
そして、祖父の影響か?和歌集とかがすごく好きで古典、文学はありとあらゆる作品読んでます。
「更級」の由来は
作者の夫の赴任先、信濃国更科という地名に由来するとされています。
この更科には、姨捨山の言い伝えがあります。
古今和歌集にこの姨捨山を詠んだ歌があり
「わが心なぐさめかねつさらしなやをばすて山に照る月を見て」
そして、「更級日記」にも、
「月もい出でで闇に暮れたる姨捨になにとて今宵訪ねきつらん」
と詠んだ歌が出てきます。
なのでここの地名じゃないかな~というところから「更級」とされたのでは
と。
母の姉である菅原道綱母『蜻蛉日記』も読みましたが、負のエネルギー満載で
それもそれで興味深い作品でした。(余談)
平安女流の日記文学。代表作の1つと言われています。
本名知りたい・・・・。
良かったら読んでみてくださいませ