[一緒になるつもりだから]


Kさんに言われた。

先月Tさんと別れる時、Kさんとの関係に終止符を打とうと思った。

家庭があるのに、こんな自分と一緒にいてくれた大好きな2人。
どちらかを選ぶなんてできなかった。

Tさんに[別れたくない]ってちゃんと言えなかったのも、Tさんと付き合い続けてもKさんとの関係に踏ん切りをつける自信がなかった。

KさんはウチがTさんと付き合ってるのを知ってても、一緒にいてくれた。
バイトが終わったら2人で遊びに行ったり、一緒の休みの日は盛岡とか遠くに連れて行ってくれた。
ウチがスタンドを辞めてからも変わらずに付き合ってくれた。

だいたい週3~4ペースで会ってた。
Tさんに放置されてた時も、Kさんがいたから寂しくなかった。

Kさんの口から家庭があると聞けたのは最近。

それでもちゃんと言ってもらえた。

それなのに、Tさんだけ選んでKさんを捨てるなんてできなかった。

でも、大好きなTさんと別れるなら、もう不倫はやめようって思った。
2人と別れればどちらかに罪悪感を抱くことはないと思って、Kさんに別れを告げようとした。


でも自分の気持ちだけを言っていたら押しつけてるだけだと思い、Kさんの気持ちも聞いた。

Kさん[オレはPeaceと一緒になるつもりで今までいた]

Peace[…一緒になるって何?]
Kさん[一緒に暮らして結婚する]


今までそんなこと一言も言わなかったのに…

Peace[奥さんと離婚するの??]
Kさん[俺の居場所のない家にいつまでもいたくない。Peaceがいなくなる方が俺は嫌だ。]
Peace[慰謝料とか大変なんだよ!?ウチのせいでKさんの人生狂わせたくない!!]
Kさん[女なんて信じてなかった。だけどPeaceと出会って考えが変わった。俺はPeaceといたい。Peaceといれるなら俺は頑張るよ。]

本気かどうか分からない。
でも、例え嘘だとしてもそこまで言ってくれるのなら、その気持ちを無碍にできない。
こんなウチでKさんが満たされるのなら、ソバにいるよ。

だからお願い。
これ以上嘘はつかないでね
こんなにも騒がしい街並みにただずむ君はとても小さくとっても寒がりな泣き虫な女の子さ
街角でlove song 口ずさんでちょっぴり僕に微笑みながら
凍えた躰すりよせて君は口づけせがむんだ
oh my little girl
暖めてあげよう
oh my little girl
こんなにも愛してる
oh my little girl


ぼんやりと君の髪を撫でながら君を見ているよ
甘えた声で無邪気に笑う僕の腕に包まれた君を

oh my little girl……

作詞・作曲
尾崎豊
[Oh My Little Girl]


ある日、Tさんと電話していた時に聞かせてくれた曲。

[歳の差を感じるね(笑)]と笑いながら聞いていたら、
[あなたみたいだね]

って歌を口ずさみながら言ってくれた。

年齢は一回り以上離れて、身長が30センチ近く差があって、よく未成年に間違われる童顔な自分と、ヤクザみたいなTさん。

ガキだガキだと言われてきた。

あなたに比べればそりゃガキですよ。

でも、もしこの歌詞のように想ってくれてたのなら嬉しいな…

[遊びに連れてかなきゃね]

いつも子ども扱いする。
放置してたクセに、妙に大人ぶる。

気を使ってくれてたのかな。


子ども扱いか…

何度Tさんの子どもになりたいと思ったかな。

Tさんの子どもになれば一緒にいられる
ヤキモチを妬かなくてすむ
無条件で愛してもらえる
欲張りだよね

あんなに一緒にいてくれたのに
まだ足りないなんて

早く前に進めればいいのに…
早く諦めがつけばいいのに…

いつまでもあなたを思う自分はまだまだ未熟です

[手のかかる奴]

よくTさんに言われてた言葉。

[めんどくせー]
っていつも笑いながらウチの話を小馬鹿にしてた。

ウチが男の話をすると不機嫌になるクセに、自分はふざけて他の女の話をしてくる。

ウチはいつも不安でいっぱいだった。
強がって
[遊び行けばィィじゃん]
って言うと、
[むつけたな(笑)]
ってからかってきた。

*岩手弁で[拗ねる]って意味

それがいつの間にかTさんの楽しみになってた。

ウチは怒りはしなかった。
他の女と遊ばないでなんて言える立場じゃなかったし、ワガママ言いたくなかった。

頑張って強がってみせても、結局はバレてしまう。

あなたはそんなウチを可愛いって言ってくれた。
そして好きな子ほどいじめたがるらしい。

Tさんが楽しめるならそれで良い。
あなたを笑顔でいさせる方法があるならどんなコトもするよ。

ウチを愛おしそうに見つめるあなたの笑顔がすごく大好きだったから。

どんなバカだってするよ。

だから、もっと笑って。
癒やしてあげれるか分からないけど、あなたが笑っていられるなら頑張れるから。


不機嫌になったり、ふざけたり、バカ笑いしたり…

あなたも十分に[手のかかる]人ですよ。


ほっとけない


お互い様だね。