その昔、ハンドメイドルアーの世界という本が発売された。
当時、裕福でもない家庭に育った自分の小遣いは、月に500円。
月間少年ガンガン(多分360円から390円ぐらいだった)を毎月買い、隔月で「TACKLE BOX]という、バス小僧でも買いやすい200円台のルアー、フライ専門誌を買っていた。
(表紙の八百板浩司さんの描く絵が好きで、学校の授業でもなんでも、魚を真似して描いていた。・・・おかげで美術を専攻することになっていくのだけれど)
もちろんお小遣いが残っているわけもなく、3000円以上する「ハンドメイドルアーの世界」は買うことも覗くこと(立ち読み)もわたしにはできなかったのである。
...それから自分がオッサンになるぐらい時間が流れたけど、滋賀県に越してきて、さんざん通った琵琶湖が目の前で、バス釣りからは離れていたけど、調べてみたら世界記録まで琵琶湖産になってて、ものすっごく(オッサンになっても)ドキドキした。
おまけにビッグベイトとか、わけわかんないぐらいでかいルアー投げてるし。
バス釣りの情報を調べていると、昔と違って、ハンドメイドルアーがトップばかりじゃなくなっているのにも気付いた。渓流ミノーは工芸品の如く輝いているし、バスルアーは自由奔放にデザインされてる。「なにこれ面白そう!」
結局、ハンドメイドルアーの世界は発売から数年後に、古本屋で立ち読みして購入もせずにそれっきりなんだけど、きっかけの「ルアーは作れる」って思ったのはこの本から。
子供の頃は材料一つ買うにもホームセンター以外の入手先もなく、好奇心以外の原動力も持ってなかったし。
そして、実際に着手するまで20年経ってるけど、一昨年の冬に突然「ビッグベイト作るぞー」って始めて桐材で作ったルアー
ヘタクソでしたね
しっかり最後に色流れして、重量も280gぐらいあるし目玉は動画でビニールテープで作ってたの真似して。
・・・なんか違うぞ、と。
そこから色んな人の記事で勉強させてもらって、少しずつ形にできるようになってきて、自分が失敗してきたことや、これが便利とかって思ったことを残していこうという次第です。
↑失敗作のお披露目