刻一刻と表情を変える

空模様だけれど

 

 

胸が“ぎゅっ”てなるのは

夕焼け空だ。

 

 

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龍の形をした龍雲や

雲の切れ間から差す

太陽の光の天使の梯子にも

テンション上がるけれど

 

 

夕焼けを見たときの

はっ! と心臓を掴まれたような

衝動は比にならない。

 

 

 

 

私は

太陽が溶けて

夜と昼が混ざり合う

あの夕焼けの瞬間が好き。

 

 

 

 

朝焼け空にも

似た表情はあるけれど、
写真を撮りたくなるのは

不思議と夕焼け空で、
 

 

もしかすると

私の出生時刻が

冬の夕方だったせいかもしれない。

 

 

 

 

だって

それはまるで

夕焼け空をみるたびに、

 

 

私の魂が

この地上の星に

誕生した瞬間を思い出して

歓喜しているみたいなのだから。

 

 

 

 

 

日暮れの

太陽が溶けて

昼と夜が混ざり合うころ

 

 

 

 

私はこの地球に

遊びにやってきた。

 

 

 

 

この遊びの中には

深く傷ついたり、悲しんだりと

人との関わりの中で

心を痛めるという経験も

含まれているのだと

知ったときは正直

 

 

 

嬉しくない…

 

 

そう思ったこともあったけど

 

 

 

 

どうやら

地上という星は

快適と不快適がちょうどいい具合に

混ざり合っているようだ。

 

 

 

 

そう、

それはまるで

あの夕焼け空のように。

 

 

 

 

 

 

私はこの地球に

遊びにやってきた。

 

 

 

だからあんなにも

昼と夜が混ざり合う瞬間、

胸が“ぎゅっ”となるのかもしれない。

 

 

それは

日々の暮らしの中で

快適と不快適が

混ざり合った瞬間に、

 

 

心が“ぎゅっ”て痛くなる体験を

しているみたいに。