指導者は敵をも愛するゆたかな心を持ちたい。と、松下幸之助さんの「指導者の条件」という本に、面白い例えが書かれていた。
有名な川中島の合戦で、宿敵同士の上杉謙信と武田信玄が決戦の最中、今川氏、北条氏が敵だという理由に、武田氏に対して塩の供給をストップした。武田氏は山に囲まれた、山国の為塩が取れず領民が困っていたという。
今川氏、北条氏が塩の供給をストップした事を知った謙信は「今川、北条があなたのところへ塩を送るのを止めたというが、これは武将としては卑怯なやり方だ。戦場で敗戦を決する事こそ私の望むところで、塩は私の方から必要なだけ差し上げましょう」と書を送り実行した事により、信玄をはじめ領民は非常に感謝したという話である。
こうした人間の器が、部下や周りの人たちの心を引きつけるのだろうと思う。今は未熟ゆえ自分の会社の事で精一杯であるが、周りの企業、競合にも気を配れる余裕が欲しい。勿論そこで、周りに気を配ってばかりで自分の会社が裸では何の意味もない。だからそこは綿密に判断しなければいけない。自分が生きる為というより、今の日本をどう変えてくというところに、志高く考えて生きたい。
絶対にこの事は忘れない。一人でも多くの笑顔を増やしていくことに本心から命を賭ける。綺麗事じゃなく有言実行。