老人と海
アーネスト・ヘミングウェイ

白い犬とワルツを
テリー・ケイ

ともに新潮文庫

カン!(とゴングが鳴る?)

「老人と海」は、今頃読んだのか!とつっこみを入れられそう。
はい、今頃なんです。(33ん時)
でもね、今だからこういう感じ方なのかな、とも思うのです。
まあそれを言うと若いときにも読んでおきたかったなって思うんですけどね。
実を言うと映画のラストシーン(本で言うとほんとに1ページ分くらい)を観て
なん~じゃわからん(わかるわけもない)と本買って読んだんですけど…
うっ、うっ、あの子がいたらなぁっ!
あ、いけね、少年といっしょに泣いちまっただ。

「白い犬とワルツを」は、書店のお勧めから評判になってテレビや雑誌でも話題になった頃読んだのですけど。
実はベストセラーにおもろい本なし、と某ベストセラーを読んでから慎重になっていまして。
特にさ、あの「泣けます!」とか書かれちゃうとどうも嫌で。
他にもこの本は「あなたは白い犬が見えますか?」とか「奇跡が~」とか書かれてたりする。
ケンカ売ってるんかい。
け。別に泣けなくたってぇいいんですよ。それから読む前に先入観もっちゃうような
変な宣伝文句やめてくれるぅ?なんてすっかり斜に構えちゃって。
でもぱらぱらっと読んで文が気に入ったので読んでみました。(結局買ってる)
泣かなかったぜ。(じまんげ)
いや我慢したとか何も感じなかったとかではなくて泣かない種類の感動なんです。
なんだかこうほにゃっと弛緩するような読後感でした。
個人的にはなぜかペ○シ・コーラのくだり(といってもほんの一言)が妙に好きです。
家族の愛ってのはこういう感じだよね。誰でも経験ありそうな気持ちがたくさんで。
老人と娘達の会話がいい。

まぁ端から勝手に対決だったんですけど。
両方とも薄いし軽いし短時間で集中して読めるしよい話だしでもちろん引き分けです。