一気にわかる民族と紛争―世界を読み解くキーワード
江波戸昭
池田書店

世界の民族地図
高崎通浩
作品社

イヴの七人の娘たち
ブライアン・サイクス
ヴィレッジ・ブックス

ああ、わたしの好奇心を刺激して止まない民族のルーツよ。
そして遠く知らない土地や空気の中で暮らす他の民族そして自分を含むアジアの人の
心の奥底にあるものを少しでも知りたい。

世界のそこここで辛く悲しい事件が起きている。
いろいろな違いや未知から生まれる人間の原始的な感情。
そこからすべてが始まっている気がしてならない。
向こう側の人の気持ちは理解できないわからない非道いで終ってしまいたくない。
受け入れられなくとも理解することももしかしてできるのかもしれない。


"スタン”てなに?ある日の(老)母娘の疑問。あ、あと"ネシア"ね。
中東に関するニュースなんぞを見ていた時である。アフガニ"スタン"、タジキ"スタン"等々…
それを言ったらミクロ"ネシア"とかメラ"ネシア"とかポリ"ネシア"ってどうなのよ?

高校の時選択授業で世界史を取っていた。のに歴史はおろか地理も満足にわからん。
だけど民族紛争の理由や民族のルーツ、民族移動になぜか最近すごーく興味がでてきた。
最初に読んだのは「一気にわかる民族と紛争」。ほんと一気にわかります…
見開き半分に図解と文章での解説があるのですごくわかりやすい。
ただやっぱり触り、という感じでもっと知りたくなってくる。

そこで「世界の民族地図」。
これはもっといろんな角度から民族やその歴史、民族問題について書かれている。

もう一冊はミトコンドリアDNAを解析することで母系のルーツを辿るお話「イヴの七人の娘たち」。
この本の中では主にポリネシアの人々がどこから来たのかから始まって
ヨーロッパの人々が最終的にはミトコンドリアイヴと呼ばれるアフリカの女性の
七人の娘たちに辿り着くというお話。

この二冊はちょっと難しい言葉の羅列にちょっと辟易。でもあまり生真面目にならずに読んでいくと
ほぉおそうだったのか~~と感心することしきり。なかなか楽しめる本たちである。
何回も読めば民族問題と人間のルーツに詳しくなっちゃう?

ちなみに"ネシア"は島々、"スタン"は土地という意味。
タジク人の住んでいる"タジキスタン"、ウズベク人の土地は"ウズベキスタン"。
では"アフガニスタン"は?それは本を読んだ方が絶対いい。