昨日、中世のファンタジーワールドの世界を彷彿とさせる卓上ロールプレイングゲーム、D&D人気の再燃についての記事を上げましたが、この中世の世界において、善のリーダーというのは、民を率いて闘いに挑むその姿勢を持つ者。自分が集団の先頭に立って、つまり、他人の命の前に自分の命をかけて、集団の士気を鼓舞する者、なんです。

 

対して、悪のリーダーというのは、常に家来を前に出して、自分は影に隠れて難を逃れようとする者。

 

あくまでも、「虚構の世界」のことですけどねニヤリ

(「虚構」繋がりで、たららんさんの記事お勧めします。興味深いですよ!)



実際に、自分がその立場・その状況に立ってみると、自分はどういう風に行動するだろう・・・と考えさせてくれるのが、ロールプレイングゲームの醍醐味なんですが、例えば、自分がリーダーではなく、普通の民だったら、一体、どういうリーダーについて行きたいだろうか・・・と考えさせてもくれる。

 

現在、アメリカ本土は寒波に見舞われています。実にアメリカの73%が雪に覆われているそうですよガーン

これだけ広範囲が雪に覆われたのは過去17年間で一番だそうですダウン

我が家も、メリーランド在住中に何度か寒波に襲われました。

1度目は、ice stormで停電。停電2日目。氷点下10度近くまで下がった気温の中、薪をくべる暖炉で凌いでましたが、家全体を暖めるほどにはならず、当時、息子はまだ1歳、そして、義母もちょうど来ていたこともあり、夫が自家用車の四輪駆動車を運転してみんなでホテルへと駆け込みました。(年中常夏のカリブ海出身夫と、日本の地中海と言われる瀬戸内海気候で育った愛媛出身の私にとって、こんな氷点下で暖を取れない経験は初めてガーン

そして、その翌々年には再度、寒波が襲い、腰の辺りまで積もった雪の上に毎日新たに雪が降り続け、家の前の公共道路の雪を取り除いてくれる除雪車も来れず、1週間自宅から出れませんでしたガーン

 

 

テキサス州の過去100年の天気を見てみても、寒波に見舞われたのはこれまで3度のみで、普段は滅多に雪や寒波に覆われることはないテキサス州も含めて、極寒の寒波に今回は見舞われているわけです。

テキサス州寒波情報:

・1951年のICE STORM - JANUARY 29-FEBRUARY 2, 1951

・1983年・1989年のARCTIC OUTBREAKS OF DECEMBER 

 

寒冷地では、氷点下の寒さや氷による電気系統の異常を予想して、昔ながらの薪をくべる暖炉を設置している家もあり、また準備の良い家庭では、こういう予期せぬ事態に備えて、家庭用ジェネレーターを備えている人も多いですが、テキサスのように、滅多に寒波に覆われることのない場所では、こういう備えが行き届かない家庭も多く、また、Loan Starテキサス特有の州体制問題もあり、テキサス州住民はこの寒波でなす術があまりないのが現実。

(我が家の夫の友人夫婦がテキサス州在住なので、大丈夫かな・・と連絡してみましたが、彼らは準備していたようで今の所は、水の問題以外は大丈夫みたいです)

 

そんな中、テキサス州上院議員(Senateつまり上院議員は州を代表する人)は、メキシコ避暑地カンクンへ逃避行へ出かけたそうです(SNSや右派、左派、中立派全てのニュースメディアで散々取り上げられて非難されまくったので、予定切り上げて慌てて帰ってきたようですが・・・爆  笑)ダウン

 

 

ニヤリわかりますよ。

人間ですもの。凍える寒さの中に身を置くよりは、そんな寒波は忘れて、常夏の避暑地でゆっくりしたいですよね。

(国民の税金をもらって)お金に余裕もあり、上院議員という肩書きを使って、自分のために、市民の救助に忙しい警察を空港に呼び出すことも可能なリーダーですもの。

大切な妻や子供たちを守るのも一家のリーダーの役目ですものね。ニヤリ

 

一方、そんな中、2018年の上院議員選挙で、上記のTed Cruzに僅差で敗北した民主党Beto O’Rourke氏は、テキサス州の民のために州内に残って自分ができ得ることを探して働いているそうです。ダウン

 

2018年の選挙でTed Cruzの方を選んでしまった人達は、この危機迫った状況で、今、何を思うのでしょうか・・・キョロキョロ

誰をリーダーに選ぶかって、本当に大事ですね。

 

 

テキサス州にお住まいの方で助けが必要な方、もしくは、助けの手を差し伸べられる方へダウン

 

 

公務員、といえば・・・

私の父も公務員でしたが、父は平日も週末も家にいた試しがありませんでした。

なぜか?町民のためにせっせと働いていたからです。

私の母は、自営で美容院を経営していたので、休みは月曜のみ。週末は、結婚式場での着付けや髪結などで大忙しでいませんでした。

つまり、私や姉は、週末に家族みんなでどこかに出かけた記憶などないのです。

大雨洪水警報や台風、地震、土砂崩れなどでの自然災害時、私の父は自宅にはいず、天気予報でそういう事態が予測される場合には、前の日から役場に泊まり込んで危機対応に当たる準備をし、災害時には状況判断のために、危険を顧みず現場まで出かけて行って一番に町民を助ける立場にいました。

その姿勢は、役職が上がっても全く変わりませんでした。父は、普段から朝一番に役場に出勤して、次々と出勤してくる部下職員に朝の挨拶をしていた人です。(母は部下へのプレッシャーになるからやめればいいのに・・・といつも言ってましたが 笑)

町役場の助役を務め、町長選挙に出てくれと、当時の町長や同僚はもちろん多くの町民にも頼まれましたが、妻(私の母)に「右翼のターゲットになるのは嫌だ」と言われ、町長選挙には出ず退職しました。が、退職後も未だに、そこかしこで自分のできる範囲で町民の助けをしています。

 

家族か、他人か、の選択肢だけではないんです。

家族の無事を前もって確保した上で、他人を助けることもできるんです。

そういうリーダーもいる、という世界のお話でした。

 

寒波に覆われている皆さん、アメリカ本土の寒波はまだまだ続くようなので、どうか暖かくしてお気をつけてください。

 

そして、もう少しの辛抱のコロナ禍。

Mask Double Up & Stay Safeドキドキ