8月18日深夜0時40分頃のことである。
突然ある叫びが私の心を突いた。
「1時からナルビクWPで装備投げます」
私はさっそく捨てキャラにCCして現地に赴いた。
現地は異様な熱気に包まれており、叫びの時間前からゴミを投げて遊ぶ者、
それを拾う者とでごった返していた。
予定の時間より少し遅れて叫びの主登場。
このご時勢に大盤振る舞いをしてくれる叫び主、それに群がる我々庶民、
ただ見ているだけの者も一体となって、一種のお祭りムードな雰囲気となっていた。
主が投げたものの中には高額品もあったようで、運良く拾えた人は宝くじでも当たったような気分になるのだろう。
しかし、この場にいる全員が大いに楽しんでいる中、やはり一匹のゴキブリが湧いた。




そしてまず第一声

[ 1時 19分 38秒] pojigan : なんやこれ




PeaceCraft-z1


湧いた当初、この異様な光景に少し驚いたのかもしれない。
しかし、先ほどの叫びと合わせ、今この場で何が行われているのか彼もすぐに理解したのだろう。
その後、彼はチャットを使うことなく、ひたすらZを連打し続けた。



[ 1時 19分 47秒] 叫び主(仮名) : くせーの湧いたな



どうやら叫びの主もこのゴキブリの登場を歓迎していない模様。
いつものゴキブリ集団ならここで主に食ってかかりそうなものだが、
今日はゴキブリ一匹で湧いたので心細いのか
あるいはZを連打するのに夢中で気付かないのか。
それは私にはわからないが、彼は必死でZを押し続けた。


PeaceCraft-z2

                            zzzzzzzzzzzzz・・・


PeaceCraft-z3
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz・・・
PeaceCraft-z4

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・・!!!!!



そしてこの大盤振る舞いはピークを迎える。

「キツネセット投げます」

このメッセージと共にゴキブリのZ連打はさらに激しくなった。
キーボードを叩いている音がここまで聞こえてきそうなほどである。
移動速度が倍になったように感じられる。
Z戦士だけにこれが界王拳というやつか。
あるいは迅速の実でも使ったのだろうか。
ドーピングが得意な彼らならやりかねない。


PeaceCraft-z5



!!!!









PeaceCraft-z6
界王拳!!




やがてこの大盤振る舞いは終わった。
高額品を拾えた者、拾えなかった者、投げた主や観客、みんなが祭りに参加したという連帯感。
そんな中に明らかに異質な者がいる。
そう、このゴキブリである。
普段はワイルドだぜぇと周囲を威嚇している人種が、
ことお祭りとなると一般人と一緒になって参加している。
都合のいい時だけ一般人の振りをする。
こんなカスを許してはならない。
幸い、今日は単品で湧いた為に周囲に暴言を吐く事無く、祭り終了と共に去っていった。
結局、一人の時は強がれないんですね( ´,_ゝ`)プッ




ぽくのなはvesten。
こどものころのゆめはカオスソルジャーになることだった。
りっぱなカオスソルジャーになるためにぽくはぷるっとせんたいにはいったんだ。
だけどぷるっとせんたいにはいったぽくをみんなはいじめるんだ。
みんなにはいろいろとひどいことをいわれたよ。


 「中二wwwwwwwwwwwwww」

 「ユニクロ装備でドヤ顔wwwwwwwwwwwww」

 「童貞中年wwwwwwwwwwww」


ひどいことをいわれただけじゃないんだ。
あさがっこうにいったらうわばきがなかったことだってあった。
つくえにはらんのはながおかれてたり、いすにがびょうがおいてあったりした。
といれでうんちしてたら、うえからみずをかけられたりもした。
たいいくのじかんにじょしがたいそうぎがないってさわぎだして、みんなのもちものをけんさをしたら
なぜかぽくのかばんのなかにそのじょしのたいそうぎがあった。
ぽくじゃない、とったのはぽくじゃないんだ・・・・
でもだれもしんじてくれない。
とったのはぽくじゃないんだよ・・・・



そして30年後、学校でも社会でもイジメられて育った俺はカオスソルジャーになるのをやめた。
俺をいじめた奴らに仕返しをするためだ。

他の奴からナメられないようにイカした髪型にして周囲を威嚇した。
そう、この髪型はリーゼントと言って、俺が暗い青春時代を過ごした80年代初頭に
当時ヤンキーと言われた人種がしていた髪型。
ズバリ俺をいじめていた奴らの髪型だ。
どうだ、ナウいだろう。
この髪型にしたということは俺はいじめられる側からいじめる側に回ったということだ。
俺にナメた口聞くと時限爆弾が爆発するぜ。
なにせ俺はキレやすいからよう。
呼称もかっこよくキメたぜ。
これでもう誰も俺をバカにする奴はいないはずだ。
なんせ俺様はワルだからな。

ガン付けの練習のために電柱相手に毎日スゴんでるんだぜ。

へへっ、俺様がいくらイカツイからってビビるんじゃねぇよ。


    

PeaceCraft-カオスソルジャー30年後



そして気がついたら俺の周りには誰もいなくなった。
誰に話しかけられても無視されるようになった。
なんで?この髪型にしたらみんなビビるんじゃないのか?
なんでみんなは俺の事を白い目で見るんだ。なんで無視するんだ。
でもたった一人俺の話を聞いてくれる人がいた。
それは幻鯱おにいさんだ。
幻鯱おにいさんだけは俺の話を聞いてくれる。
いつだって俺を構ってくれる今日も幻鯱おにいさんと一緒に遊ぼう。
俺のHPが残り少なくたって幻琥おにいさんなら俺を守ってくれるはずだから。


    
PeaceCraft-幻鯱おにいさんと一緒


私がシオカンヘイムで狩りをしていたある日

少し疲れたので大広間で休憩をしているとなにやら不愉快な害虫の声が耳に入った。

不意を突かれた私は慌ててチャットログをONにしたが、間に合わずに全文を記録する事ができなかったので、手書きで書き写した内容を記載する。

尚、彼らのチャット時のタイプミスもそのまま写した。

内容が分かりやすいように()で私が注釈を入れる。



幻鯱:この見た目どう?  (突然白チャを始める。クラチャ使えよゴミ。)

vesten:いい

vesten:おれはどうよ

幻鯱:いい

vesten:カオスソルジャー

vesten:イメージしてる      

幻鯱:カオスソルジャーっぽい 

vesten:でしょ

vesten:いかしてる (いかしてるとかいつの時代の言葉だよwwwwww vestenさんまじナウいっすwwww パネェっすwwwwwwwwwwww)

幻鯱:あとは

幻鯱:背中だな

vesten:せなか

vesten:これいい   (ドヤ顔で時間旅行者のかばんを見せ付ける)

幻鯱:いやいや

幻鯱:それはない   (ちょwwwwwユニクロwwwwwwwwwwwwwwww)

vesten:なんか時限爆弾背負ってるみたいだろ

vesten:爆発するぞーーーーwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

vesten:どかーん

幻鯱:カースソルジャーとなんも関係ないやん




という微笑ましい会話が聞こえてきた。

この後は調子に乗ったvesten氏が一般人に暴言を吐きまくるのであるが、私は一般人に対して晒しを行う気は毛頭ないのでここで止めておく。


このvesten氏は会話の内容と平仮名の頻度から察するに小学生、あるいは中学生かと思いきや、

「いかしてる」などとふた世代前の言葉を知っているあたりから実は30~40代とプロファイルする。

年齢だけ重ねて中身は子供、こんな絵に描いたようなクズにならないように皆も気をつけよう。


PeaceCraft



それにしてもこんな幼稚な会話に合わせてやれる幻鯱氏のコミュニケーション能力に私は感服した。

彼はゴミ集団の中でも恐らく良心的な役割なのだろう。

vesten氏が一般人に暴言を吐くシーンでも、幻鯱氏は一切口を出さなかった。

ゴミクラブの中にもまともな人物はいるものですね。





全てはここから始まった。

2ちゃんのミストラル鯖晒しスレからの引用である。




773 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! sage 2012/07/09(月) 00:57:10.27 ID:jEwea3EU0
ひとつ提案がある
要塞戦からDW排除を目的とした傭兵クラブを新規に立ち上げるとしたらどれくらいの奴が参加する?
実際に始める前にここでの反応を聞いてみたい
やるからには以前のレコ連合の時など比較にならんほど徹底的にやるつもりだが

776 773 sage 2012/07/09(月) 01:51:42.51 ID:jEwea3EU0
俺の作る新クラブの規約
1、当クラブはルール無用の輩から要塞戦の秩序を守るために立ち上げた有志連合である。
2、一般のクラブとは違いクラメン同士の交流よりも、鯖の秩序を守ることに主眼を置く、いわば鯖の警察のようなものである。
3、要塞の申請を取るためにサブクラブを保持しているプレイヤーを歓迎。クラブ加入者以外でも枠を譲ってくれる有志も歓迎。
4、要塞戦当日にはその時参戦できる傭兵で行う。人数の都合によっては当日INできない者は蹴る場合もある。
5、当クラブでは不正行為(バグ、不具合利用、マクロ)を一切禁止とする。
6、一般プレイヤーに迷惑行為(狩場での横殴り、暴言、詐欺等)をしてはならない。
7、DOPにおけるPKの場合は本来はルール無用で正しい。しかし、一般PKerに対する集団PKは認めない。
8、DOPにおいてDWに対し集団PKを仕掛ける場合は速やかに仲間を集められるように連絡を取り合うこと。
7、当クラブは鯖内の一般クラブでは対処できない鯖共通の敵が現れた場合にのみ発足する。(今回の敵は多重で申請を埋め尽くし、要塞戦というコンテンツを死なせているDW)
8、鯖共通の敵の駆除に成功した後、当クラブは解散とする。ただし、同様の敵が現れた場合には再結成する。

こんな感じで考えてみた
おまいらもPKできるLVの捨てキャラ、サブキャラぐらいいるだろう。
鯖統合のときに名前変えた奴だって多いはず。
発足したときには協力してもらえないだろうか。
ここでの反応を見てから実際に発足するかどうか決める。  




2012年7月当時は私も若かった。

害虫クラブのせいでまともに機能していない要塞戦を秩序あるものにするためにあらゆる手段を用いて戦うつもりでいた。

が、しかし

1ヶ月後の8月、年老いた私はもう要塞などに興味はなかった。

理由は2つある。

3次スキル実装によりもはや対人戦、要塞戦は勝負として成り立たないものとなったというのが一つ。

もうひとつは私自身がシオカン狩りで忙しく、ゴミ掃除のボランティアに時間を使えないということ。

まぁ要塞戦のほうはネギぽん酢氏率いるミストラル連合に任せて、私は違った方面からゴミ掃除をしようということにした。

その仕事の内容はこのブログである。


私もゴミ集団のブログを見たことがある。

その内容は無関係な他者を晒し、笑い者にし、自らを褒め称える

まるで某宗教団体の機関紙のようであった。
吐き気がするような内容である。

なんの罪も無く、普通にプレイしているユーザーを晒し上げ、人を不愉快にする事で自らの悦を得る。

まるで子供のやる事である。

子供には、悪い事をしたら必ず自分に返ってくるものという事を教えなければならない。

自分がふざけ半分でやっている事と同じ事を自分がやられたらどんな気持ちになるのか。

それを私が教えよう。

このブログが害虫軍団にとってこの上なく不愉快なもので、一般のユーザーにとってこの上なく愉快なもの、更新が待ち遠しいものとなる事を願う。