大人げないと思った
私は 大馬鹿者だ
一瞬の 思いがけない胸騒ぎが
私の背中を ふざけて押した
最初から わかっていた
なんとく わかっていた
今更 もう
泣くこともないだろうと
自分を確かめたつもりだったのか
毎日 何も考えずに
歩いていたつもりだった…
忘れたいと願っていたのは事実
通りかかった花屋の店先
小さな鉢植えに目が止まった
『カナリヤの止まり木』
思わず手に取り
じっと 見入ってしまった
『カナリヤの止まり木』
『カナリヤの止まり木』
すると
突然 涙が溢れて
かなしい小鳥が
鳴いたような気がした
『かなしい小鳥の止まり木』
ひとつ
ください