コロナがもたらしたのは、決して悪いことばかりではなく良いことももたらしてくれたと最近よく思います
特に私のような会社勤めをしている者にとっては、テレワークの導入でそれまでは考えられなかった家での仕事が普通になり、人それぞれですが、時間と心の余裕ができたように思います。とてもとても大きな変化でした
そして心の余裕ができると、色々なことを考える時間、今までの仕事、生活、人生、これからのことを考える時間もまた増えて、私もご多分に漏れず?!これまでの人生とは違った新しい一歩を踏み出したいと考えている今日この頃です
・・・って、本の内容とは関係なく独白タイムになってしまいましたが、本作は、まさにそんな今の心境に
共感できるような登場人物たちの物語だったんですね。
そして彼らが、こんな生き方もできるんだよ、会社を辞めても人との出会いでこんな新たな世界も広がるんだよ
と1つのお手本を見せてくれた気がしています。
ですので読後爽快な気分になり、何か明るい希望が見えて、コロナを経験したからこそ、今までとは違った新しいこと、楽しいことをやりたいな、と強く思わせくれた一冊でした。
いいタイミングで読ませて頂いた本作に感謝です
以下に、記録のため、Amazonさんの内容紹介を転載させていただきます。
直木賞作家が描く、「今」と「これから」。
まったく先の見えない状態で会社を辞めてしまった美月(28歳)。転がり込んだのは母の昔からの友人・市子(56歳)の家。昔なじみの個性の強い大人達に囲まれ、一緒に過ごすうち、真っ暗闇の絶望の中にいた美月は徐々に上を向く。
誰の心にも存在する将来への恐れや不安、葛藤……。自分と格闘する美月を周囲の大人達は優しく見守る。さりげなく、自然に、寄り添うように。
何度も心が折れそうになりながらも、やがて美月はひょんな出会いから、自分自身の夢と希望を見つけていく……。