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Peace Study Notes

一筆書きでつづる素晴らしき世界のスケッチブック




先日の 大切な何かを伝えたげな 黒猫の瞳に 胸騒ぎがし
久しぶりに おそるおそる 『ジーニョ』のホームページを見た

絶叫とため息 一瞬時間が止まり ことばを失ってしまった


   *お知らせ*

   いつもご贔屓頂きありがとうございます。
   誠に急なお知らせで恐縮ではございますが
   この度、3月末日を持ちましてダイニング&バー ジーニョは
   閉店する事となりました。
   これまでの7年間の皆様のご愛顧を心より感謝申し上げます。


この不景気なご時世の飲食業は 本当に厳しいだろうなとは想像してたけど
高波は ついにジーニョをも飲みこんでしまうのか…

「街の灯が消える…」

自由奔放な子供二人を連れての入店はさすがに気がひけ
単身 スポット的にしか行けてなかったことを後悔

翌日日曜遅めの午後 妻子を自宅に残し 一人店に向かう
何も言わず見送ってくれた奥さんに感謝!



Peace Study Notes

差し入れは 店近所のスーパーSATAKEで ハーゲンダッツのアイス
バニラを軸にし ラムレーズン~抹茶で 守備範囲広めのセレクト

品の選択は 数秒間で決まった
あまりにも生々しいが
ゲームの神様・横井軍平さんが ゲームボーイの液晶を開発中
自身の判断ミスで40億円の損失を出しかけた時のエピソードが
閃光のように脳裏に走ったんだ


   自殺も考えたぐらいで、もうなにものどを通らない。
   そしたら、いきつけの中華料理屋が心配して
   「これだったら、食べられるかもしれない」
   と言って、冷ややっこを出してくれたんです。
   中華料理に冷ややっこなんてないんですけど、
   これがものすごくおいしかった。
   なんだかものすごく気が楽になりまして、
   それからやっと食事がのどを通るようになった。
   今の私は豆腐に救われたようなものです。

                    『横井軍平ゲーム館』


きっと 脳って 複雑そうに見えて以外と単純で
うまく刺激を与えれば 目の前の景色の見え方さえ変え
どんな壁もブレイク・スルーしてしまえる
無限のポテンシャルを持っている

五感で感じる 冷たさや 熱さ
色 ニオイ 味 音
とりわけ スマートフォンでは決して感じえない
触覚 嗅覚 味覚あたりに
アートフォームを問わない表現の可能性や
社会の閉塞感をブチ破る鍵が 隠されているとおもう


Peace Study Notes

キッチンできびきびと動線を描く マメさん夫妻に軽くあいさつ
いつもと変わらぬ笑顔にひと安心
アルバイトの娘にメニューをオーダー

奇しくも カウンター上の本棚で眼があったのは
心あるインディペンデント出版社 ナナロク社の『未来ちゃん』

作家・武田百合子さんの愛娘
武田花さんのモノクロ写真がカラーになったような味わいで
客観的に醒めた視点で切りとられた
生命や時間がユーモラスで愛おしくって
しばしの間 心は佐渡島に ひょいと飛んでましたわ
再確認 家族っていいなぁ


Peace Study Notes

Peace Study Notes

最期の昼餐よろしく 前菜つきの豪華めランチをオーダー
まぐろのラグーソースに昼ビアーで
カーティスばりにトリッピン・アウトっす♪


ピンクのガーベラの 崇高な美が心にしみる

未来や時間は 時に あまりにも残酷だ

今年も 出逢いと別れの季節 春がめぐり来た
重いアウターは もう要らなそうだ


マメさん夫妻&若きジーニョ・クルーのみなさま
走り続けた7年間 本当にお疲れさまでした
しばしのブレイク 次のムーブを期待しております!

ささやかながら 心からのカーテンコールを☆


Peace Study Notes
【よこしま】

愛船 新明解丸Ⅲ世によると
「道理にはずれていて、正しくないこと。」 とある

では 「道理」 を紐解くと
「世間で正しいと認めた、行いの筋道。」 とのこと

以前から このマジック・ワード “世間” に
子供ながらに何とも言いようのない不気味な違和感を持ってたんやけど

及ばずながら 二児の父親になったいま
それこそ 世界を醜く歪ませてきた
“ビッグ・ブラザー” の正体だと確信している

だがヤツは ぼくらの作り出した幻想にすぎない
それぞれの心の持ちようで 気付けば雲散霧消しているモロい存在だ

「三人寄れば文殊の知恵」 と言い
革新(確信)的なアホが集まれば吉本帝国になるが
きっと バカは何人集まってもバカなんだろう


Peace Study Notes

おっといけない 無邪気な子供の笑顔でクールダウンしよう
眼にはみえないが 子供の笑顔は 
森林浴で得られる フィトンチッドを発している
この愛くるしい “リトル・ピープル” 達を守るために
小粒でもぴりりと辛い山椒のように学び 父として伝え続けたい

学びには「既知」と「未知」があって
既に持ってる知識を深め 教養にまで育てていくのも楽しいけど
自分のちっぽけなモノサシでははかれない
未知なる世界に飛びこんでいくのは
本当にスリリングで 生きるよろこびと言える



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音楽でも 「レア・グルーヴ」 なる深遠な世界があるが
日本人の0.1%(約10万人)も理解できないと思う
(別にスノッブ趣味ではないよん)

1970年代後半のイギリスで生まれたカルチャーで
誰からも忘れ去られホコリをかぶった
古いアメリカ産のソウル ファンクやジャズに 新鮮なグルーヴという価値を見出し
みんなでハッピーに踊ろうぜって
アシッド・ジャズやヒップホップのルーツにもなった
民芸運動の音楽版的 ピースフルなムーヴメント

通ってた大学も ミッション系のコンサバ校やったんで
ボーダーシャツ着てても
「囚人みたいやなぁ!」 って素ぅでツッこむ人がほとんどやった

なので 「レア・グルーヴ」 なんて掘ってる人 周りでは皆無で
関西では 一部のDJや 好事家のひそかな楽しみやってんやろな

京阪神の街に繰り出せば 手つかずの未開拓の狩猟場が拡がってるわけで
今考えると幸運やったかもね

この 「BIFF ROSE」 なる マンダムなアーティストによる作品も
梅田DISC J.J.で500円で購入したと思う
良質なインディー・ソウルを出してた「ブッダ」レーベル作

ピンクに妖しい ラグジュアリーなジャケとはうらはらに
打ちまくるブレイクビーツに フェンダー・ローズ・ピアノが
バラのトゲのように舞う パンチのきいたサウンドは
妄想だけに終わったようだった

なんとか ぼくなりの美を救出するで!
抜きドコロを探し 何度もレコードを裏返していくが
今だつかみドコロがない迷盤と言えるだろう



Peace Study Notes

そんな寄り道ばかりのぼくだが
たまに出る クリティカル・ヒットが勇気づけてくれる

ほっこり あたたかくなってきた この季節に最適な

ガーナのシンガー/パーカッショニスト 「BUARI」 の1st ALオリジナル盤だ!

学生時代 今はなき JR芦屋駅近くのレコ屋 
りずむぼっくす芦屋店の軒先セール箱で300円やったかな?
75年のRCAならではの ロニー・リストン・スミスばりの
コズミック・ファンク・サウンドの淡い予感
バーナード・パーディーのドラムと
ゴードン・エドワーズのベースを手がかりに買ったんやけど

世界的にも 屈指のメガ・レア盤だったことは
後に レア・グルーヴ・コレクターでもある
STONES THROWのイーゴンのお宝であることで知った

当時 このグルーヴに興味を示した 一人の友達がいた

大学初の音楽推薦で入学した 「サンドウ」 だ
石野卓球やケン・イシイ カール・クレイグが
ヒーローだったテクノ・アーティスト
またあらためて特集を組みたいほど ユニークな人物なんだが

自主レーベル 「サンドウ・レコード」 を運営する
自宅マンション兼スタジオに 「BUARI」を抱え遊びにいった
普段打ち込み系のシンセ・ドラムに親しむ彼にも
パーディーの叩く生ドラムは強烈だったようで
打ちまくるドラム・フレーズを AKAI S3000XLでサンプリングし
ヤマハのシーケンサーで カタカタとあっという間にエディットしていく姿は
ラッパーのECD似のルックスと相まって
黒魔術を操る 錬金術師のオーラを発していた

アフロ物なんか見向きもされてなかったから
たぶん「BUARI」の日本初エディットやったんとちゃうかな!?

いとうせいこうや 藤原ヒロシを師と仰ぐ Bなぼくと畑こそ違うが
そんな二人を紡いだ 美しき 「レア・グルーヴ」
あらためて音楽っていいなとホッコリした瞬間だった

数十年の眠りからさめた ラグドなBUARIサウンドが
大学の生協で買った チープだが低音が良いという
お気に入りのケンウッドのスピーカーから響いていた
「BUARI… ええなぁ…! 貸してさ BUARI…!」
ため息混じりの和歌山弁が サンドウの口からこぼれた


やがて 彼は テクノポップの歌姫
E℮L(イール)のプロデュース・ワークで テクノ・デリックぶりを発揮
不況知らずの 在阪世界的ゲーム会社の
サウンドメイカーとして入社し 世界中のゲーマーを震わせ
「カルボナーラ・シンセサイザー」 なる
テクノ・パンク・夫婦ユニットで イルリメとLiveツアーを組んだり
また アップルストア講師としても
初期衝動という歓迎すべき放射能を拡散し
ボヘミアンな音楽生活を続けている