木はいい
その圧倒的な自由さが最高だ
ただ屹立していても 孤独感は感じさせないし
集まれば 林や森にもなり得る しなやかさもあわせ持つ
木の根元を 両手で抱えこんでみるとわかるが
不思議とあたたかいんだ
すべてをたっぷりと受け入れてくれるような
無言のあたたかさにあふれている
きっと 一本一本が 自立した 良識ある大人なんだろう
言うまでもなく 木には脳がない
だからと言って 心がないのかというと
それは誰にもわからないだろう
わからないが 心があると想像することはできる
その方が この世界は格段に 美しく楽しい
■木は いいなあ
作:ジャニス・メイ・ユードリイ 絵:マーク・シーモント
訳:西園寺祥子 偕成社 1976年(1956年US初版)
♪Today's Music 『ハナレグミ / Peace Tree feat.BOSE、AFRA
』
石竹光江さんの解説によると
作者ユードリイは 1928年イリノイ州のいなか町に生まれ
大学卒業後 シカゴ市の保育園に勤め ここで絵本の楽しさ 大切さを知り
作品をかくようになったとのこと
1957年コルデコット受賞の時 シーモントのコメント
「こんなにはっきり作品の意図を素直に表している絵本の文は珍しいと思います。
そのままついていっただけで、この絵を描くことができました。」
シーモントのコメントが深い
これこそ “グルーヴ” の正体なのだろう
シカゴのグルーヴというと 大好きなソウル・ミュージックの革新者
1942年シカゴ生まれの カーティス・メイフィールドを思い出す
力強いファンクビートにあわせて 生きる言霊を
クールに 時に官能的なファルセットに包み投げかけ
リスナーに届いた種子は 世界で 無限に力強く育っている
年齢的に ユードリイの保育園に カーティスが通っていた可能性はなさそうだけど
二人が無意識にすれ違う 活気ある 当時のシカゴの交差点を想像すると
ぼくにとってのシカゴ像に また違った色彩が重なり楽しい
枝に座って目をつぶる子供は いったい何を考えているのだろう?
となりのクラスの 好きな女の子のことか?
大好きなおじいちゃんからもらった おこづかいの使い道か?
ただ 寝てるだけかもしれない

