『楽勝』って意味ですね。

オレ、昔から楽な方に逃げる癖があるんです。

逃げられない状況でも、その中でもできるだけ楽な方に。

だから、どこでも光ったことがない。

だから、どこでもそこそこ。

当然、目立つこともない。

こんなことならいっそ目立ちたがりだったらよかったのに。

目立つために努力する。

そんな人間だったならよかったのに。

そう思ったことなんか、何度もある。

でも、『自分が目立つ』、ということよりも『今が楽』の方が勝っちゃうのよね。

だから、結果、今。

苦しいところに身を置いたつもりでも、穴を見つける。

そういう嗅覚はある。

なくていいのに。

今日、「宇宙兄弟」という漫画を全巻読んだ。

南波兄弟はすげぇ。

努力がハンパねぇ。

最初は「あ、オレ、ムッタだ」とか思ったけど、全然違った。

全然違った。

漫画の中で、

「苦しくて苦しくて大変な演技ほど美しく見えるの」

という言葉に感動した。



ふと、思った。

一生懸命努力している人たちは、必ず挫折がある。

本気だから。

さっきの言葉は、ヒビトがPDになった時に訪れたロシアで出会った少女の話。

バレエをやっているオリガという15歳の少女。

なかなかバレエが上達しない彼女が先生からさっきの言葉を10歳の時に言われた。

そして、彼女は11歳の時、怪我をしてしまう。

その後、1年間バレエから離れてしまった。

しかし、宇宙飛行士である父親が見せてくれた宇宙での「無重力バレエ」を見て、何かがこみ上げてきたんだろう。
突然踊りだす。

まるで自分の居場所を見つけたように。



本気の人は、挫折をする。

でも、本気の人は、再びそこへ戻る。

なぜなら、そこには「居場所」があるからだ。

本気の人は、挫折をする前に自分の居場所を作っているんだ。

だからこそ、そこから転げ落ちる。所謂、挫折。

そして、戻る。

一回り成長して。

だからこそ、ひときわ光る。

オレは、その居場所すら作れていない。

だから挫折することもできない。


悔しい。

この悔しさを忘れなければ、オレはやっと光ることができるだろう。

光ってやる。

絶対。



絶対。


そしていつか、誰かから「大変でしょ?」と言われたら笑顔で言ってやる。


「It's a piece of cake.」