みなさん、こんにちは。

 

今回は、2016年放送の『逃げるは恥だが役に立つ』について取り上げていこうと思います。

 

私はドラマのジャンルの中でも学園ドラマやラブコメディ、社会派コメディが好きなのですが、この作品はラブコメの中でも私にとってドストライクのドラマでリアルタイムではとても楽しく観させて頂きました。漫画が原作ということで、実際に私は漫画は読んだことがないのですが、今回はテレビドラマのみの感想や評論を書かせて頂きたいと思います。

 

この作品は、数多くの賞を受賞されていて、世間的にも高い評価のあった作品だったと記憶しております。また、一定の層からの評価ではなく、幅広い層から支持を得ており、視聴者ひとりひとりが違った視点でこの作品の魅力を感じていたのではないかと分析しています。そこで今回は、私(22歳、新社会人、独身)が、当時観ていた時に感じたことと今現在この作品に対して抱いている感想を整理した上で、感想や評論を書かせて頂きますので、「こういう見方もあるのか」とか、「なんだよそれくらいわかってるわ」などいろいろ感じながら読んで頂けると幸いです。

 

早速ですが、私がこの作品について記事を書く時に逃げ恥の何が面白かったんだろうと色々考えてみたのですが、4つほど頭に浮かびました。

4つ以外にももっと時間をかけて思い出せば、他にも沢山でてくると思うのですが、はやりこの4つが早くに浮かんだということはそれだけ印象が強かったということでもあるので、この勢いのまま説明させて頂きたいと思います(笑)

 

まず1つめは、なんといってもキャストの豪華さです。私の印象としては、これまで幅広い役柄を演じてこられた器用な役者さんが多く、落ち着きと奥深さを感じられてとても安定感がありました。一方で若手の役者さんも、役柄にはまった方が起用されており、違和感なく観ることができました。特に適役だと感じたのが成田凌さんでして、仕事に励みながらもちょっとやんちゃなところなんかは成田凌さん自身の性格にあてはまるのか、とても自然に感じられました。

ここで少し話がずれるのですが、この段落の2行目に書きました”違和感なく”役者の演技を観ることが出来たというのは、その作品の世界がしっかり出来上がっているということを意味しており、製作者にとっては本望だと思います。私はこれまで映画だったりドラマだったり、舞台だったり様々な作品を観させて頂いているのですが、「みんなお芝居上手いな!」と思ったときより、作品が終わった後に「もうとにかく面白かった!」と思った時の方がその作品のクオリティを感じます。理由としては単純で、役者さんが取り組んでいるのはお芝居だけどお芝居ではないということです。つまり、重要なことはうまい演技ができているかではなく、その人になりきれているかどうかなのです。だから、”うまい”と感じるよりも”違和感ない”とか”自然だった”とかの方が、よりクオリティが高いということになる、ということです。『逃げ恥』は、作品を観終わった時にすっと腑に落ちる感覚があるため、違和感ないと表現させて頂きました。

 

そして、2つめは、時間の流れです。この作品は時間の流れをゆっくり感じさせてくれ、視聴者としてもゆったり落ち着いて観ることができます。これはおそらく、作品中の時系列の変化がそこまで速くないということと、みくりとひらまさのお家のシーンが多くあるからだと思います。多くのドラマは、より濃い内容を視聴者に届けるために、時間をかなりスキップさせたり、家の外でのいざこざを映すことが多いと思いますが、この作品は現実に即して編集がされているため、歩幅を合わせられた感覚になります。

 

3つめは、リアルな大人の世界観です。登場人物ひとりひとりが様々な境遇や環境に置かれていて、その分価値観もバラバラでリアルな世界が広がっているなと感じました。例えば、独身もいれば家族を養っている人もいるし、恋愛経験が豊富な人もいればそうでない人もいる。他のドラマでも登場人物のこういった境遇や環境は設定として当たり前に出てくるのですが、逃げ恥にはサブキャラも含め、ひとりひとりに人となりを形作っているような設定が忠実に描かれていて現実的でとても共感できました。

 

最後に4つめは、社会性を持ち併せた作品であることです。最初にみくりが大学院を卒業しながらも派遣社員として働くも、派遣切りにあったり、みくりの親友のやっさんは子供を産んだ後夫に逃げられたり、ひらまさは人員整理のために、扶養家族がいないが故にリストラされたり社会で起きている目を背けられない現状が色濃く描かれています。ラブコメディながらこういった社会的なテーマを自然に組み込んでいるところも私は魅力の一つなのではないかと考えました。

 

以上が、私の感じたこの作品の魅力です。ラブコメディでありながらも、リアリティも持ち併せた作品であり、ただただ楽しめるだけでなく、説得力があると感じました。1度観たことのある方はもう1度、観たことのない方もぜひぜひ観てみてください!