今日は教育文化会館で、タヒチの帰国報告会がありました。


これは、1月23日から2月10日、ピースボートに乗ってタヒチへ行った高校生平和大使の報告会です。


ピースボートとは、NGO団体が主催している、「平和の旅」と称して、世界一周中の船内や、寄港地で平和に関するプロジェクトをおこなっている団体です。


今回、ピースボートに乗船した平和大使らは、タヒチに着くまでの13日間、オーストラリアとタヒチの平和活動に参加している若者と共に各国の被害状況について学びあったり、国連に提出する三ヶ国共同声明を作成しました。船内では、一般乗船者に向けた私たちの活動の機会もありました。


タヒチに着いてからは、領土議会を訪問や現地の若者と交流、中学校を訪問して私たちの講義を開いたりしました。少し中学校訪問について。

タヒチはフランスによって教育まで規制されており、自分の国で起こっている核実験についてさえも知らされてしないのが現状です。そんななか、どうか事実を生徒に伝えてくれということで現地の学校訪問が決定しました。


学校訪問では、4つのクラスに原爆の被害・高校生の活動を報告し、署名を呼びかけました。私たちの報告を聞く前は「核兵器について興味がない」といっていたったけれど、私たちの報告を聞いて、「タヒチであった核実験についてもっと知りたい。大切なことだと分かった」という意見を言う生徒が増えました。現地の中学生は一万人署名にも自分たちのこととして協力するという意欲を示しているので、これからタヒチという新たな地で活動が続いていくことが楽しみです。

(鈴木・大神)



「今、伝えたい」 ~あの日からのメッセージ~

山口彊さんの伝えたかったこと

~山口彊さんの証言DVD上映と「BBC」問題を考えるシンポジウム~


日時・2011年2月6日(日) 13時~15時

場所・教育文化会館(長崎駅前・旧秀明館下)



 今日は、昨年12月17日に放送された、英BBCのクイズ番組が二重被爆者である山口彊さんを「世界一運が悪い」と笑いの種にした問題について、私たち高校生にできることはないかと考え、山口さんの証言DVDの上映会と共に「BBC」問題を考えるシンポジウムを行いました。



第11回高校生1万人署名活動実行委員会のブログ


 山口彊さんは、広島と長崎で二重に被爆し、90歳目前に「語り部活動」を始められ、私たちが2年前に作成した「被爆者証言DVD」に収録された被爆者の1人です。昨年、93歳でお亡くなりになりました。



 今日は、山口さんの御遺族の方、被爆者の方、そして私たち高校生1万人署名活動のメンバーで、山口さんの証言DVDと実際に放送された映像を観て、この問題について深く考えました。

 また、シンポジウムでは、同じく被爆者の中村キクヨさん、川野浩一さん、高校生1万人署名活動実行委員の平美貴子さん、OGの山口夏穂さんにそれぞれの考えや意見等を述べていただきました。



 山口さんの二重被爆が笑い話にされたことには強い憤りを覚えましたが、このように放送されたということは、世界でまだ原爆投下の真実が知られていないということであり、私たちがもっと伝えていかなければいけないということだと思います。


 そして、こういうふうに取り上げられたことは変えることのできない事実です。しかし、私たちはこの問題を山口さんや原爆投下について知ってもらえるチャンスに変えて、世界中のたくさんの人に伝えていきたいと思います。


 私たち高校生の活動を 「長崎の宝」 と表現してくださった山口さんの想いを胸に、これからも核兵器廃絶を強く訴えていかなければいけないと改めて実感しました。



2011年2月6日

塩田真希



毎年秋の立ち上げから翌年の8月の集約集会までの約1年間、各自の学校や街頭で署名活動を行っています。

核兵器廃絶と平和な世界の実現を目指す「高校生1万人署名活動」には、高校生だけでなく、どなたでも参加することができます。集められた署名は、高校生平和大使によって直接国連に届けられています。これまでに提出した約63万人分の署名は、すべて国連で永久保存されています。


実行委員会の活動は、日本国内だけではなく国外へもその幅を広げています。署名活動だけにとどまらず、原爆の恐ろしさや悲惨さ平和の尊さを伝え、核兵器も戦争もない平和な世界を実現するための活動を展開しています。


ビリョクだけどムリョクじゃない!

を合言葉に、私たちにできることに精一杯取り組んでいます。


日々の高校生の活動をこのブログでご紹介していきますので、是非ご覧下さい!!



●高校生1万人署名活動ホームぺージ

http:/www.geocities.jp/peacefulworld10000/

↑こちらに詳しい情報がありますので、ご覧下さい。