俺は今一本の綱の上を歩いている。
俺は自らこの道を選んだ。
確かに、道を尋ねたり地図を調べたりした。
だが、足を動かし、歩いて来たのは俺自身だ。
この先、足を止めるも、進むも俺次第だ。
勿論、落ちるのも。
この縄は俺の足に絡み付くんだ。
身動きがとれないくらい。
いつから絡みついていたのか。
もう何時からかなんて解らない。
それくらい時間が経ちすぎた。
気付いた時には絡み付いた縄に首を絞められていた。
息苦しさにもがいてみても、もう遅い。
時にこのまま眼を閉じてしまいたくなる。
助けを請うことも出来ない。
この場所は誰も知らない。
独りあがく俺。
俺の中の俺が呼ぶ。
何人もの俺が攻めあぐむ。
歩もうとする俺。
泣き叫ぶ俺。
無感動の俺。
笑う俺。
縋る俺。
繕う俺。
罵る俺。
偽る俺。
呪う俺。
逃げる俺。
笑う俺。
笑う俺。
決意、認識、自覚。
諦め、無関心。
どれも俺を創るもの。
消えてしまいたい。
消してしまいたい。
壊れてしまえばいい。
もうとうに壊れているんだ。
もっともっと壊れてしまえばいい。
壊れて全てを壊してしまえばいい。
闇に食い殺されてしまえばいい。