十字架、といえば

 

キリストの磔刑(たっけい)

 

 

 

 

この十字架刑というのは

 

キリストに限ったものではなく

 

 

 

 

当時のローマで行われていた

 

極刑方法でした

 

 

 

 

キリストの時も

 

ほかに2人の罪人が

 

一緒に刑にかけられています

 

アンドレア・マンテーニャ 1459年

 

 

 

 

両手首両足首をうちつけられ

 

体を支えられなくなることによる呼吸困難で

 

じっくりと死に至るという…

 

 

 

 

残虐非道な非常に非情な刑です

 

 

 

 

十字架には足台がつけられていたという説から

 

ロシアなどのスラヴ系教会などでは

 

八端十字架というのが用いられているそうです

 

 

 

イエスと共に磔刑にされた2人の男は

 

ユダヤ人たちが、安息日に

 

死体がかかっていることを嫌ったため

 

足を骨折させて窒息死させられました

 

 

 

 

兵士はイエスの足も折ろうとしましたが

 

すでに死んでいたのでやめたということです

 

 

 

 

イエスの死を確認するため、兵士が槍で

 

イエスのわき腹を突き刺したという記述が

 

福音書に見られるそうです

 

 

 

 

この兵士は、ロンギヌスという名前で

 

その槍はロンギヌスの槍として

 

キリストの血に触れた聖遺物や

 

受難の象徴となっています

 

聖ロンギヌス像 (サン・ピエトロ大聖堂)

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ

 

 

 

 

ロンギヌスはキリストの血を受けて

 

白内障(もしくは盲目)が治り、改心して洗礼を受け

 

聖ロンギヌスと呼ばれています

 

 

 

 

十字架にはいろいろあって

 

最も基本的な十字は

 

ギリシャ十字とラテン十字

 

 


ギリシャ十字はこちら👆
 

 

 

 

横木と軸木の長さが同じ

 

それぞれの中央で交差しています

 

 

 

 

 

図形の意味としては

 

対極するものの結合を表す

 

完璧なシンボルです

 

 

 

 

ラテン十字はこちら👆

 

 

 

 

縦長の十字

 

横木が軸木のやや上部で交差しています

 

 

 

 

キリストの磔刑のほかに

 

復活、永遠の命を表しています

 

 

 


図形が表す意味は

 

横木は始まりと終わり

 

軸木は天と地の結合です

 

 

 

動画はこちら👇

 

 

 

 

 

ちなみに

 

ローマ時代の集会堂バシリカの平面図は

 

このラテン十字の形をしているものが多いです

 

 

👆バシリカ型などと呼ばれる

 

 

 

 

 

こちらはケルト十字👇

 

ラテン十字に加えて

 

十字の交差部分を囲む輪があります

 

 

 

 

ケルト十字の起源はキリスト教以前

 

 

 

 

十字と円の組み合わせは

 

古代から広く存在していて

 

太陽十字と呼ばれているそうです

 

 

 

 

アイルランド人の墓地には

 

ケルト十字が使用されているとのこと

 

 

こちらは太陽十字👇
 
 
ケルト十字の真ん中部分だけですね
 
車輪十字とも呼ばれます
 
 
 
 
先史時代からある形で
 
太陽や太陽神の乗り物の車輪のシンボル
 
 
 
 
日本では島津家の家紋
 
になっているそうです