仕事を辞めた理由の一つは、
歩けなかったり、
立っていられなかったりするので、
フルタイムの仕事を続けるには無理があると
思ったからだ。
元気なふりをして、ごまかして仕事をしても
限界がある。いつか必ず、周囲の人たちは、
わたしの異変に気づくだろう。その人たちに
気をつかわせたくない。
病名をオープンにして、堂々としていれるほど、
わたしはまだそんなに強くなかった。
経済的なことや自分のやりがいをいうならば、
どんな状況でも続けていくべきだった。
しかし、自分の体調を優先しながら、
仕事をし続けるという生き方を選べなかった。
仕事を辞めてすぐの頃、絶望の淵にいた
わたしは、かつての仕事に関係するものを、
一切捨てた。
自分に言い聞かせ、気持ちを確認するように、
一つずつ捨てていった。
前職には戻らないし、戻れないのだから。
仕事を辞めて約1年半を過ぎた今、
自分の病気のことを、オープンにできているかと
言えば、以前よりはオープンにできていると
言える。
しかし、まだ自分の中に
整理しきれていないものがあるのも事実だ。
現に、日常生活の中で、パーキンソン病の自分と
向き合っていないときがある。
まだわたしは、わたしを不安にさせることを
シャットアウトしている。
現状を心の奥底では認めきれていない。
まだ、逃げている。
これからも何かある度、こうやって
悩むのだろうか?
時が経てば、長い人生の中で発病したのが
この時期でよかったとか、
この病気になったからこそ
分かったことがあるとか、
別の見方や考え方ができるように
なるのだろうか
もっと強くなれるのだろうか
今日のわたしの空は、雨のち曇り。
まだまだ曇天の日は続く・・・。