パーキンソン病には、漢方薬がいいらしい。
漢方クリニックを見つけたけれど、
わたしの病気のことを話さねばならない。
薬局でお薬手帳を見せなければならない。
治療は受けたいけれども、
『わたしは、パーキンソン病ですよ。』と
看板を首にかけるようで、
気が進まなかった。
2020年12月、
持てる限りの勇気を振りしぼって、
ついに漢方クリニックへ行った。
「病気を受け入れてますか?」
という先生の質問に、
「いいえ、まだ受け入れられていません。
病気に向き合えていません。」と答えた。
「ここ2年間ぐらい、きつかったでしょうね。」
とおっしゃった先生の言葉を聞いて、
ポロポロと泣いてしまった。
先生に、痛いところを突かれてしまった。
ちょうど1年半前に、
パーキンソン病の診断を受けていた。
心はいつも不安定で、
自分がどうしたいかより、
周りが自分をどう見るか、
どう思うかを気にしていた。
本当に怒涛の日々だった。
身体の症状を改善すると同時に、
心の安定が必要だということで、
帰脾湯(きひとう)が処方された。
漢方薬は、自然のものなので、
効き目はゆっくりらしいが、
パーキンソン病と向き合える
強い心を作るということかな?
もっと早く行けばよかったと後悔したが、
わたし自身が、前向きになれなかったので
仕方ない。
漢方医の診察を受けて、
胸につかえていたものが、
すーっと取れた感じがした。
KANPO(漢方)で、IPPO(一歩)進めた。
今日のわたしの空は、曇りのち晴れ。