パニック障害になった始まりの回想その5

初めての心療内科は、それまで行ってた内科と同じ総合病院にあったので、ズラッと並んでる診察室の1番奥の部屋ってだけでそんなに敷居の高いものではなかった。
名前を呼ばれ中に入ると内科と同じ看護師さんが1人に医師が1人。
内科の先生よりは少しだけ歳がいってる、男性医師だった。

まずは今1番辛い症状を聞かれ、その時はとにかく、動悸と目眩。リーゼを飲んでるけど聴いてないように思う。点滴を打つと楽になるけど、会社に戻って暫くするとまた動悸や目眩が始まるのが辛いと言った。

相槌を打ちながら聞いてた医師は他には?例えば仕事のことや人間関係とか、ストレスを感じることや嫌なことは何?と聞かれたので、
その頃の上司や会社の不満、独身で実家住みだった私の両親の無理解etc、、、
初めてこんなに素直に正直に話したってくらい一気に話して気づいたら私は泣きながらウワーッと話してた。
これで楽になれる、こんなことを話しても黙って聞いてもらえるなんで、、、と安堵したのも束の間、その医師は

『あなたの話し方は非常に強い怒気を感じる。とても20代の成人女性が話す内容だとは思えない。もう少し大人になりなさい。』と言ったのだ。

私はただただ驚いて涙も止まった~_~;
『.....もちろん、私も分かっているつもりです。社会とは理不尽なことが多々あり、それでも折り合いつけて生きていかなければいけないこと、組織に属するとはそういうことだということも、、、普段は分かってるつもりです。こんなふうになってしまう自分は弱いからなんだと思います。でも、ここは病院だから。先生は心療内科の先生だから恥をさらして素直に自分の気持ちを話したつもりです。』と、今度はさっきの涙が嘘のように冷静に医師に対して物凄く崖から突き落とされた気持ちで話した。
そのあと、その医師は何を言って何を話したのか正直私は覚えてない。
ただ、その時リーゼだけじゃ不十分だからセディールを出すから毎食後に飲んでください。といあことで終わった。
初めての心療内科は本当に最悪なものだった。