宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、農林水産省と独立行政法人・家畜改良センター(福島県)は、同県のブランド種牛を絶やさないため、同センター鳥取牧場(鳥取県琴浦町)など2か所で飼育している種牛候補の宮崎系子牛8頭を、同県の要望があれば提供することを決めた。

 7頭は鳥取牧場で飼育中で、うち4頭は、殺処分対象となった伝説的な種牛「安平(やすひら)」の孫にあたる。

 種牛候補の改良を担っている鳥取牧場では、生まれた雄の子牛が1歳2か月を過ぎると入札にかけ、全国の家畜改良事業団などを通じて畜産農家に貸し付けている。現在、種牛候補の子牛は20頭おり、宮崎系の1頭を含む11頭を6月下旬に入札にかける予定だった。

 しかし、宮崎県では種牛55頭のうち、安平を含む49頭が殺処分の対象に。残る主力級6頭は、移動制限区域外へ避難していたが、うち1頭が感染し、残る5頭も経過観察中だ。

 全国屈指の和牛子牛の供給元で種牛が枯渇する恐れがあるとして、同センターは、鳥取牧場の宮崎系の入札を当面は見送り、貸し付けや譲渡の要請に備えることにした。

 同センターが飼育中の安平の血を引く子牛は、鳥取牧場以外では宮崎牧場(宮崎県小林市)に1頭いるだけという。

 同牧場の菊池工・種畜課長補佐は「種牛を一から育てるには6~7年かかる。宮崎系の優秀な血を持っている種牛候補の提供で復興を支えたい」と話している。

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