【内容】
混迷の日本。現在と驚くほど似ていた時代があった。リーマンショック、ユーロ危機VSウォール街大暴落。デフレ円高不況VS昭和大恐慌。東日本大震災VS 関東大震災。そして頻繁に失脚する総理大臣…そんな昭和初期に7度の大蔵大臣と首相として日本を世界恐慌から脱出させたのが、希代の財政家・高橋是清だっ た。
不況が続く201X年、大混乱を経て初々しい女性宰相が誕生した。官邸での就任パーティ。増税・緊縮財政路線の財務省と成長路線の補佐官との 板挟みに疲れた霧島さくら子首相は官邸の庭に出ると桜の下で髭を蓄えた和装の老人に会う。二人はお互いを知らぬまま政治、経済状況を語り合うのだが、不思 議と平仄が合う。さくら子は老人の確信に満ちた話に感銘を受け、それをヒントに、財務省の筋書きとは違う大胆な経済成長策を打ち出す。果たしてそれが奏功 し、日本はデフレ不況から脱することができるのか。
何度かの邂逅で、さくら子は、老人はもしや高橋是清翁では、と思い始める。ということは…老人は2月26日に大変な不幸に巻き込まれてしまうではないか!どうする、さくら子!
笑って泣いて、日本と世界の経済の仕組みがストンとわかる傑作小説誕生!
著者は三橋 貴明(エコノミスト)さんで小説家ではないものの、エコノミストとしてよく情報発信されているのをみかけるので、そういう方が書いた本ってどうなんだろうと純粋に興味がわきました。
アマゾンで、2012上半期ランキングが発表されていて、ポイントが7%つく作品を眺めていたらこの一冊を発見。僕が確認したときはランキング20位。
発送に2-5週間かかるので、ランキング上位だけど品薄なんでしょう。セドラーさん(?)も価格設定を定価以上にされている人も多く、すごく気になりました。10,000で出している人から買う人いるのかなぁ・・・。