スコットランドへ来てまもなく3か月が経過する。

賃貸の家探しが難航している。

日本と違い、自分で選べない。大家さんが借主を選ぶシステム。

コロナでのロックダウン以降、急激に買い手/借り手市場が伸びたそう。義実家周辺の村のお手頃価格の家には、100件~300件の問い合わせをもらうと数件の不動産屋が言っていた。内見をしてから申し込みができる物件と動画で内見しそのまま申し込みができる物件がある。うちの場合、夫の経済力が日本でも英国でも低い。私がスコットランドで仕事をまだ始めていないため収入額が足りないと断られている。そこで、「〇〇都市(長年住んでいる日本人の方に差別もなくて快適よとおすすめされた場所)なら安くて良い案件がたくさんあるみたいだし、外国人もたくさんいるから私も住みやすいし〇〇方面はどうかな?居候生活も本当に限界だし、都市ならスーパーも近くていい。」と打診してみた。そしたら夫は「〇〇都市なんて絶対に住みたくない。あんな貧乏人が多い危険な所で子供を育てられない。」と言い出した。なので私は「貧乏人は私たちでしょ!ちなみに貧乏人のくせに銀座に住もうと一生家探しているアホはあんたよ!〇〇都市へ住んだこともないくせに知ったようなこと言うな!」と義家族に聞かれないよう静かに旦那に言った。

旦那と義家族は、場所のこだわりが激しく考えが偏っている。この右側エリアは良いが隣りの左側エリアはダメ。北方面は遠いから行けない。〇〇都市は絶対に無理・・等々。そして選ぶ場所は、白人の多い周りに何もない孤立した町。私はロンドンで危険と言われていた黒人が多めのエリアに住んでいたが、義実家の村より100倍快適だった。差別的な目で見られることもなく干渉もされず、近くに安くて新鮮な八百屋さんやスーパーもたくさんあってバスの本数も多いし交通費も安かった。早朝や夜1人で歩いていても危険を感じたこともなく、一応気をつけてもいたが、落ち着く所だった。

私と娘だけなら、きっと簡単に家は見つかっただろう。

夫がいなければ私の英国生活は快適になるのかもしれない。