脱水状態の時、薬が効いた感じがしなかった話を前に書きました。

その後、レボドパは食道や胃では全く吸収できないので、服薬時の飲水量が少なくて食道や胃の壁に張り付いているような場合は、薬が効かないことを学びました。

小腸まで到達しないと、薬の成分は吸収されません。

 

埼玉県総合リハビリテーションセンターではwebランチタイムセミナーを行っていて、たまたま休みの日にみた時に内容がきちんとしているなあと感じたものの、職場では配信を見る勇気がなくいました。

最近、一部がYouTubeで配信されているのを知り、「パーキンソン病治療の基本 L-ドパ製剤の効果と副作用」を視聴したら、上記の説明がありました。

 

一般的な飲み薬を食後に飲んだ場合、食道を通り胃の中で食べ物と一緒になって、小腸に運ばれます。小腸で食べ物の栄養素と薬の成分が吸収され、血液によって体内を回ります。

胃が空っぽの時に飲めば、一気に小腸まで到達しますので薬の効きが早くなりますが、血中濃度を急上昇急下降させます。安定して効かせるために、食後に飲むことになっている薬がが多いです。

 

レボドパの場合、長い小腸の中にある空腸の上部、20~30センチの部分でしか吸収されないとのことです。

(ちなみに、レボドパ・カルビドパ配合剤の液体を空腸に直接投与する薬が、デュオドーパです。)

水分を適度に摂取し、脱水状態やひどい便秘により、薬の効果が発揮できない状況にならないよう、気を付けたいと思いました。