最近、赤ちゃんの発熱時の対処方法について、
問い合わせのメールをいただきました。
特別に異常な症状がないようでしたら、
できるだけ子供の自然治癒力に任せる処置を取りたいものです。
発熱時の対応を間違えると、
赤ちゃんはすぐに、熱性けいれんを起こしてしまうものです。
慎重に対応してほしいと願います。
高熱の赤ちゃんに対して、絶対にしてはいけないことは
暖めることと、くるむことです。
長女(大学生)の育児中は、
真夜中の救急外来で、
高熱の我が子を毛布にくるんで駆け込んでくる光景をよく見かけました。
当然、お子さんはけいれんを起こしているのですが・・・
親御さんは、けいれんを起こしてもなお、
必死に保温しながら、病院に駆け込んでくるのです。
こんな場合、
病院について、真っ先に施される処置は・・・
毛布をはいで、全部脱がせることです。
欧米では、
高熱の赤ちゃんは水風呂に浸けると言いますから
裸にするくらいで、
「そんなことしたら、寒そうじゃない
」なんてビビッてはいけません
15年も離れた次女の育児中は・・・
スリングで熱性けいれんを起こしてしまう赤ちゃんをよく見ますね・・・
赤ちゃんの急な発熱のときに
普段、スリングを愛用しているママさんたちは
どうしてもスリングに入れたくなるようです。
スリングに入れると、落ち着くから・・・という理由が多いようですが
スリングは、
手足を拘束して、体をくるんでしまう上に、
保温もしてしまいますから
発熱時には、熱性けいれんを起こしやすいグッズだと言えるでしょう。
気を付けて使ってほしいものです。
では・・・
子供の自然治癒力に任せながら、ママにできることは・・・
まずは、お子さんを薄着にしてください。
着衣はできるだけ薄くして、上着や布団で温度の調節をしてください。
熱が上がってくるときには寒がりますから、上着や布団で温める。
熱が上がりきった後には暑がりますから、できるだけ涼しくしてあげる。
熱が上がりきった状態で、さらに保温してしまうと、
どんどん熱はあがっていきますし、体力も消耗します。
部屋の温度は、普段よりも涼しめに保って、加湿をしてください。
部屋を暖めれば、どんどん熱がこもって高熱になります。
夏ならクーラーを少し涼しめに設定して、
冬なら暖房をしながら、きちんと窓を開けて換気をする。(部屋中の窓を10cm位開けっ放しにしたいものです)
なるべく低温の新鮮な空気を吸わせてあげてください。
お子さんが鼻づまりをおこしていて口を開けて寝ている場合は、
のどを痛めてのどの熱を出さないように、しっかり加湿をしてください。
ちょっと大きくなったお子さんの場合、マスクをして寝かせると、乾燥からのどを守ることができます。
楽しい気持ちで過ごせるように、外気浴や散歩で気分転換をしてください。
子ども自身の「治ろうとする力」を引き出すためには、「楽しい」「うれしい」という気持ちが重要です。
鬱々として、親子で家の中に引きこもっているよりは、
短い時間でも、外に出てみた方がスッキリします。
水分補給は、少しずつこまめに(回数を多く)してください。
発熱時に大切なのは、水分をたくさん補給することです。
母乳の赤ちゃんは母乳でOKです。こまめに飲ませてあげてください。
卒乳後のお子さんの場合は、水・お茶(麦茶・ほうじ茶)・電解質飲料で、水分を補給してください。
お子さんの唇が乾いてきたら・・・水分不足のサインです。
お子さんのおなかの皮膚がシワシワで弾力がなくなってきたら・・・
脱水のサインです。→すぐに病院へ!
体温が38.5度を超えたら、冷やしてください。
頭を冷やすかどうかの目安は、38度5分です。
38度5分を超えたら、脳へ行く血液(動脈血)を冷やしてください。
冷えピタのたぐいは、血液の温度を下げてはくれません。
冷たい感じがして気持ちいいのですが、過信しないことが重要です。
冷やす場所は、後頭部や首の後ろ(氷枕の場所)が簡単です。
氷や保冷剤など、きちんと冷えるもので冷やしてください。
39度5分を超えるような高熱の場合は、脇の下や背中を冷やします。
(アイスノンを入れたリュックを背負わせたりします)
発熱は、怖いものではありません!!
発熱は、自分自身の力で病気の原因を殺すために必要なことなので、
解熱剤で無理に体温を下げることは逆効果です。
解熱鎮痛剤で、無理に熱を下げてしまうと、
病気の原因を殺せないままで、
発熱の原因となっている病気を長引かせることになります。
また、急な体温の低下は、子どもの体力を著しく消耗させてしまいます。
まずは、
ママが心穏やかな気持ちになってみてください。
ママの笑顔こそが、赤ちゃんにとって一番の特効薬です。
「今日は、1日、家事を放り出して、この子に付き合おう!!」という覚悟で
お子さんの好きな遊びに付き合ってあげてください。
「この子の自然治癒力に任せよう!」と想う、ママの心のゆとりが
お子さんを快方に向かわせてくれるはずです。
問い合わせのメールをいただきました。
特別に異常な症状がないようでしたら、
できるだけ子供の自然治癒力に任せる処置を取りたいものです。
発熱時の対応を間違えると、
赤ちゃんはすぐに、熱性けいれんを起こしてしまうものです。
慎重に対応してほしいと願います。
高熱の赤ちゃんに対して、絶対にしてはいけないことは
暖めることと、くるむことです。
長女(大学生)の育児中は、
真夜中の救急外来で、
高熱の我が子を毛布にくるんで駆け込んでくる光景をよく見かけました。
当然、お子さんはけいれんを起こしているのですが・・・
親御さんは、けいれんを起こしてもなお、
必死に保温しながら、病院に駆け込んでくるのです。
こんな場合、
病院について、真っ先に施される処置は・・・
毛布をはいで、全部脱がせることです。
欧米では、
高熱の赤ちゃんは水風呂に浸けると言いますから
裸にするくらいで、
「そんなことしたら、寒そうじゃない


15年も離れた次女の育児中は・・・
スリングで熱性けいれんを起こしてしまう赤ちゃんをよく見ますね・・・
赤ちゃんの急な発熱のときに
普段、スリングを愛用しているママさんたちは
どうしてもスリングに入れたくなるようです。
スリングに入れると、落ち着くから・・・という理由が多いようですが
スリングは、
手足を拘束して、体をくるんでしまう上に、
保温もしてしまいますから
発熱時には、熱性けいれんを起こしやすいグッズだと言えるでしょう。
気を付けて使ってほしいものです。
では・・・
子供の自然治癒力に任せながら、ママにできることは・・・

着衣はできるだけ薄くして、上着や布団で温度の調節をしてください。
熱が上がってくるときには寒がりますから、上着や布団で温める。
熱が上がりきった後には暑がりますから、できるだけ涼しくしてあげる。
熱が上がりきった状態で、さらに保温してしまうと、
どんどん熱はあがっていきますし、体力も消耗します。

部屋を暖めれば、どんどん熱がこもって高熱になります。
夏ならクーラーを少し涼しめに設定して、
冬なら暖房をしながら、きちんと窓を開けて換気をする。(部屋中の窓を10cm位開けっ放しにしたいものです)
なるべく低温の新鮮な空気を吸わせてあげてください。
お子さんが鼻づまりをおこしていて口を開けて寝ている場合は、
のどを痛めてのどの熱を出さないように、しっかり加湿をしてください。
ちょっと大きくなったお子さんの場合、マスクをして寝かせると、乾燥からのどを守ることができます。

子ども自身の「治ろうとする力」を引き出すためには、「楽しい」「うれしい」という気持ちが重要です。
鬱々として、親子で家の中に引きこもっているよりは、
短い時間でも、外に出てみた方がスッキリします。

発熱時に大切なのは、水分をたくさん補給することです。
母乳の赤ちゃんは母乳でOKです。こまめに飲ませてあげてください。
卒乳後のお子さんの場合は、水・お茶(麦茶・ほうじ茶)・電解質飲料で、水分を補給してください。
お子さんの唇が乾いてきたら・・・水分不足のサインです。
お子さんのおなかの皮膚がシワシワで弾力がなくなってきたら・・・
脱水のサインです。→すぐに病院へ!

頭を冷やすかどうかの目安は、38度5分です。
38度5分を超えたら、脳へ行く血液(動脈血)を冷やしてください。
冷えピタのたぐいは、血液の温度を下げてはくれません。
冷たい感じがして気持ちいいのですが、過信しないことが重要です。
冷やす場所は、後頭部や首の後ろ(氷枕の場所)が簡単です。
氷や保冷剤など、きちんと冷えるもので冷やしてください。
39度5分を超えるような高熱の場合は、脇の下や背中を冷やします。
(アイスノンを入れたリュックを背負わせたりします)
発熱は、怖いものではありません!!
発熱は、自分自身の力で病気の原因を殺すために必要なことなので、
解熱剤で無理に体温を下げることは逆効果です。
解熱鎮痛剤で、無理に熱を下げてしまうと、
病気の原因を殺せないままで、
発熱の原因となっている病気を長引かせることになります。
また、急な体温の低下は、子どもの体力を著しく消耗させてしまいます。

まずは、
ママが心穏やかな気持ちになってみてください。
ママの笑顔こそが、赤ちゃんにとって一番の特効薬です。
「今日は、1日、家事を放り出して、この子に付き合おう!!」という覚悟で
お子さんの好きな遊びに付き合ってあげてください。
「この子の自然治癒力に任せよう!」と想う、ママの心のゆとりが
お子さんを快方に向かわせてくれるはずです。
