という声を聞くことがございます。
こういうときまず私がお伺いするのが、
遅くなる前後で何か心当たりのある作業をしましたか(たとえばソフトのインストールやアップデートなど)
と、
Cドライブの空き容量が減っていませんか
の二つです。
実はCドライブの空き容量が減ると、コンピューターが自動で割り振っている仮想メモリーの容量が減り、パソコンのパフォーマンスが低下します。
Cドライブの容量確認方法は(WindowsVista・7で)、左下のスタートボタン→コンピュータ で、ドライブ下のメーターを確認します(下図)

Cドライブの空き容量が少なくなると、パソコンのパフォーマンスは一気に低下いたします。
空き容量が1/5以下になったら不要なソフトをアンインストールしたり、前回のブログのウイルスバスターのシステムチューナーなどで空き容量を増やした方が良いでしょうね。
(もちろん一時ファイルを消しても使用のソフトには問題ないという確信の元にお願いします。)
閑話休題、
さて、ところで仮想メモリーって何でしょう?
仮想メモリーというのは、パソコンの搭載している以上のメモリーが作業中必要になった場合、ハードディスクを仮想のメモリーをしてWindowsは使用します。
まあ、人間で言うと、覚えきれない情報が一気にきた場合、忘れないようにメモしますよね?
その記憶部分がパソコンで言うメモリー、メモ部分が仮想メモリー(ハードディスク)と考えるとわかりやすいでしょうか。
パソコンの負担が増えるとハードディスクがやたら動きまくるのもこれが理由です。
その仮想メモリー、初期設定ではWindowsが自動に容量を割り振るように作られています。
Cドライブの空き容量が多いときは問題ないのですが、少なくなってくると(空き容量が1/4ぐらいになると?)徐々にその容量を減らしていきます。
メモ帳が少なくなれば、メモをとる紙が無くなるわけですからパソコンのパフォーマンスが落ちるのです。
では、本題の仮想メモリーを手動設定にて確保してみましょう。
「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」
の順にクリックします。続いて
「詳細設定」→パフォーマンス「設定」→「詳細設定」→仮想メモリ「変更」
の順にクリックしますと、仮想メモリー設定の画面が現れます。
そこで、“すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する”のチェックマーク(レ点)を外します。

そして、仮想メモリーのスペースをとりたいドライブを選択します。
昔、特にVistaの頃のメーカーパソコンは、同じハードディスクを2つのパーテーションに分けていることが多いので、Dドライブがあり、しかも開いていることが多いです。
また、内蔵している他のハードディスクでもよいでしょう。
USBなどの外付けハードディスクでも仮想メモリー設定できますが、これは速度が遅くなりますので個人的にはおすすめいたしません。
Cドライブでも容量が充分あれば、また、空き容量が少なくてもそれを承知でお使いいただけるならCドライブで結構です。
「システム管理サイズ」→「カスタムサイズ」に変更します。
初期サイズ:パソコン搭載メモリーの1.5倍(1GB=1024MBで計算します)
最大サイズ:パソコン搭載メモリーの3倍
で設定します。
(例:4GBメモリー搭載なら、初期サイズ6144MB、最大サイズ12288MB)
「設定」ボタンを押し、「OK」で終了。
再起動を促してきますので、作業中のソフトがあれば終了して再起動

以上で設定完了です。
おそらく速度がかなり改善されると思います。
ただ、仮想メモリーはあくまでメモ帳。
重い作業をさせるとパフォーマンスはパソコンのCPU速度・メインメモリー容量に左右されますので、
その場合はあまり効果は期待できません。
そうなったら・・・メインメモリーを増やせばいい・・・のですが、Vista・7で32ビットバージョンをお使いの場合、
メインメモリーは3GBしか認識しませんので、それ以上のメモリー増設は無意味です。
そのときはいよいよパソコン買い換えの時が近いのかもしれませんね。