この友人とはモーターショーには一緒に必ず行くのですが、最近はそれ以外は疎遠になってしまっていました。
スマホのマイクロSDカードが読めなくなってしまったんだけど、何とか復旧することって・・・できる??

聞くところによると機種交換を経て、5年ぐらい使っているSDカードとのこと。
特に何か原因らしいものは思いつかず、突然スマホが認識しなくなったと言うことでした。
おそらく中のフラッシュメモリーの一部にエラーが発生してデーターが読めなくなってしまったのでしょう。
こうなるとデーター復旧サービス等の業者に出すしか・・・なかなか手がございません。
それも結構値が張りますし、ちゃんとほしいデーターが戻るという保証もございません。
疎遠になっている友人から久々に電話があると、8割はこの手のデーター吹っ飛び助けてコールです。
一昔前はハードディスクが多かったですが、最近はUSBメモリー・SDカードがほとんとですね。
SDカード・USBフラッシュメモリーには寿命があります!
しかも他のメディアと比べて格段に寿命が短い!!
まずこれを認識してください。
SDカード・USBフラッシュメモリーは永遠に使えると思って見える方が多すぎます!!
データーを保存できるメディアとしては、寿命が極端に短いのです。
SDカード・USBフラッシュメモリを壊れないメディアと勝手に信用して、大切なデーターをなくすことの無いよう気をつけてください。
性能により左右されますが、フラッシュメモリは安物で数百回~よいものでも数万回消したり書き込みすると寿命がきます。
私はSDカード・USBフラッシュメモリーの寿命はだいたい2,000回の書き込み回数と、お客様や友人には話しています。
つまり、1日約2.5回データーの書き込みをしたとして約2年ですね。
寿命がくると一気に壊れるのではなく、だんだんと部分的にデーター欠損がおきてきて、
欠損場所によっては最悪私の友人のようにデーターが全く読めなくなってしまいます。
個人的な考えですが、今やSDカードはとても安価なのですから、スマホや携帯では、機種変更するときに一緒にマイクロSDカードも買い換えた方が安心だと思います。

最近はHDD(ハードディスクドライブ)に変わり、SSD(ソリッドステートドライブ)が台頭してきました。
SSD搭載パソコンも増えています。
SSDもフラッシュメモリーです。書き込み回数に寿命があります。
パソコンの動作を高速にするためにデフラグ(ディスクの最適化)をいたしましょう
と、よく言います。ですが、SSDにはこれはおすすめできません。
常にデフラグを行っていると、SSDの寿命があっという間にきてしまうからです。
また、HDDと違い、物理的な読み込みを行わないSSDでは、データーの断片化による速度低下はそんなに起きないのです。
SSDパソコンでは、デフラグをやらない方がパソコンの寿命が延びるのです。
USBフラッシュメモリーも同じですね。
パソコンを買い換えたときとか、ご自分である程度期限を決めるか、結構使ったなって思ったら買い換えた方がデーター欠損トラブルには見舞われにくいでしょう。
また、SDカード・USBフラッシュメモリーは、もしそのまま保管をすると、4~5年ぐらいで徐々にデーターが欠損していきます。
つまり、何もしなくてもデーターが4~5年で消えていく可能性が高いのです。
長期保存にも向かないのですね。
大切な写真や動画など、長く保存をしたい場合、SDカード・USBフラッシュメモリーで保管をせず、
DVD-RやBD-R等の円盤メディアに書き込んでおき、保存いたしましょう。
外付けのHDDでも良いですね。
また、こういったメディアの弱点も知っておきましょう。
・SDカード・USBフラッシュメモリー・SSDは静電気やマイクロウェーブに弱い。
・DVD-RやBD-Rは光線に弱い
・HDDは振動に弱い
です。
冬場SDカードを扱うときは静電気パチンでデーター吹っ飛びますので要注意です。電子レンジの上にスマホを置くなんてもってのほかです。
大切に保存したいDVD-RやBD-Rはちゃんとケースに入れ、保存時は光に当たらないようにいたしましょう。
最後に、
SDカード・USBフラッシュメモリーにとどまらず、DVD-RやBD-R等でも、どんなメディアでも完全ではありません。
大切なデーターは必ず二つのメディアにバックアップをとっておきましょう。
※おまけ
SDカードには規格があります。SD・SDHC・SDXCの3種類です。
このことに関しては過去ブログで書いておりますので、そちらをご参照ください。
SDカードの規格に注意してください