行動科学の研究者たちは、私たちの思考の77パーセントは否定的
だと言います。そして医学者たちは、疾病の75パーセントが
気鬱などから生じる自己誘因性のものだと指摘しています。
行動心理学者シャド・ヘルム・ステッターの研究調査によると、
人間は生まれてから成人するまでに、平均で14万8千回の
否定的な言葉を聞かされて育っているということが
わかっています。これらの調査結果が正しいとすれば、
私たちは目標達成において非効果的な思考パターンを
数多く持ってしまっていることをおおよそ推察できる
のではないかと考えます。
しかしながら、あなたをやる気にさせ行動に駆り立てる
“モティベータ”は至るところに存在していることも事実
です。問題は、誰がそれをコントロールしているかと
いうことです。自分がそれをコントロールしているのか、
それとも日常生活におけるその場その場の状況任せに
しているのか。つまり、あなたのやる気が外部環境に
左右されるのか、あなたのやる気を支配するのがあなた
自身か、ということが重要なのです。そして一般大衆の
大部分が、外部環境に支配されていることを理解して
ください。
先に取り上げた“積極思考”は人生そのものを根底から
変革・変容させるコンセプトであることは間違いありませんが
一方でそれを上手に役立てることのできない人が多いことも
否めません。
本来、積極思考は万人に効果を発揮するアイディアです。
しかし効果がないという人が確かに存在するのはどうして
でしょうか?
積極思考を扱った書籍はとても多く、人びとは実際に自分が
抱えた問題を解決する目的でそれらの書籍を手に取ります。
励みと問題の解決策を見つけ出し、確かな手ごたえとやる気を
感じながらページをめくります。ちなみに私が最初に読んだ
自己啓発の書籍はデール・カーネギーの「道は開ける」でした。
中学生だった私は、他の読者同様、その本を何度も何度も
読み返しました。
一般的に受け入れられている積極思考とは、思考パターンを
修正すれば、より良い人生をおくることができるという
コンセプトです。人生に大きな変革を起こし、問題の解決を
助ける。積極思考によってあなたの人生は大きく花開く、
という筋書きです。
しかし、残りの人生を積極思考で生きようという、その時
その瞬間の決意だけでは、日常生活に積極思考が“定着”する
はずがありません。なぜなら、すでに潜在意識に定着した
プログラムが古いままだからです。たとえ、「今日から
消極思考とはオサラバだ!」と強く決意したところで、頭の
中の使い慣れた語彙の一語一句を交換しないかぎり、ほどなく
元通りの古い習慣にもどって消極的に考えるようになって
しまうのです。積極思考の素晴らしさや有用性に気づき
ながらも、実生活で上手に活かせていない人たちがこれほど
までに多い理由がここにあります。
行動プロセスとは、すなわち、プログラミングが思い込みを
つくり、心構えが気分をつくり、気分が行動を決定付け、
行動が結果をもたらすという決定的な理論です。この理論の
応用により、積極思考を確かに実行し続けるという極めて
パワフルな状態を経験することができます。
結果
↑↓
行動
↑↓
気分
↑↓
心構え
↑↓
思い込み
↑↓
プログラミング
【プログラミングの質が結果の質である】