京極夏彦の「怪ラジヲ」が面白い。 | 「物語を物語る」案内サイト アメーバ版                          

京極夏彦の「怪ラジヲ」が面白い。

TBSラジオにて「怪ラジヲ」~妖怪の周辺~ が毎週土曜の21時~21時30分に放送されている。

パーソナリティは何と「京極夏彦」



京極夏彦なので、自身の小説のように、「おどろおどろしい話」や「暗い話」ばかりかと思ったら、これが大間違い。

「菓子パン」とか「聞き間違い」とか「ウソ」とか、結構身近な話題で毎回盛り上がっています。

コーナーも「怪獣の声」とか「妖怪替え歌」(これが異常に凝っている)とか、これまた下らなくてとてもいいです。

また、ゲストも、電気グルーブのピーエル瀧(墓場鬼太郎の関連で)とか、平山夢明とか、通好み。

そして、宮部みゆきがゲストに来たときは、大いに盛り上がってました。



中でも、宮部みゆきと京極夏彦の時代劇の話は面白かったです。「必殺仕事人シリーズ」の成り立ちが「市川崑の木枯らし紋次郎」の様式美に対抗したものだった、という話は「なるほど」と納得。(必殺シリーズに深作欣二がいて、市川崑の下には大林宣彦がいたということ)

そして、宮部みゆきが深作欣二監督に会ったときに、『「柳生一族の陰謀」みたいなのをまた撮ってくださいね』と言って深作監督を引かせた話が可笑しかった。(深作監督としては「仁義なき戦い」とか「蒲田行進曲」とかが代表作だから、これを言われて「むっ」とされた、という話だった。)

ほんと、宮部みゆきも京極夏彦も大作家なのに、肩ぐるしい話をしないところが実にいい。それに、ともに饒舌で、話上手で、(一般社会に全く役に立たない)知識満載の話の数々で、かなり楽しめます。(それに宮部みゆきの声はかわいらしいです)


公式ホームページ http://www.tbsradio.jp/kwai/  からポッドキャストで聴けます。

番組では「声に出して本を読むと理解できるといったことで、水木しげるの本も声に出して読もう」といった話から、「声に出して読む妖怪」っていうのを提唱してました。これ確かに面白そう。朗読CDとかで出るかな。

このラジオ番組、後年になって、とても価値が出るかしれない。何たって京極夏彦がしゃべり倒して、ゲストに宮部みゆきが来たりするんですよ。後になってそんなラジオがあったのかって「伝説化」するかもしれませんね。

でも、プロ野球が始まったら、あっさり終わるなんてことないですよね。そしたら、かなりもったいないです。