月曜日はカルチャーセンターの教室の日で、朝の11時から終了は20時半で帰宅すると21じでした。
「画像を編集して保存を繰り返しているあいだに画像が汚くなった」
との質問がありました。
画像ファイルの形式はいろいろあり、それぞれに一長一短があります。
デジタルカメラで撮影した写真はJPEGという形式で保存されるのが一般的です。
JPEG形式は扱える色数も多く、圧縮率も高いので、写真などの保存に向いています。
JPEG形式の圧縮処理は画像を8×8ドット単位の格子で区切って、この格子を色の似たタイルで置き換えるといった方式で、タイルに置き換える時、情報は失われ劣化します。
そしてこれは、「ロッシー圧縮/不可逆圧縮」と言って一度圧縮して失われた情報は元に戻す事は出来ません。
そのため、上書き保存をする度に、画質が劣化し、汚くなります。
ちょうで、アナログのコピー機でコピーを繰り返す度に汚くなるのと同じです。
これは、Windowsのエクスプローラーで画像を回転する操作でも起こります。
次の例は画像を30回、回転操作を繰り返した結果です。
画質の劣化が見られます。
グラフィックスソフトなどで画像ファイルを開いて画面に表示するだけや単純にコピーするだけでは劣化は起こりません。
また1回や2回の上書き保存では劣化は目立ちませんが、繰り返すと目に見えて劣化したことが分かるようになります。
なので、写真の様な色数の多い自然画像で後から修正や加工する事の少ない画像の保存には向いたいますが、加工を重ねるグラフィック画像の保存には不向きです。
グラフィック画像は一般に色数もそれほど多くないと思いますので加工を繰り返すこれらの画像はPNG形式などが適しています。
今後ともよろしくお願いいたします。