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『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』 フィリップ・K・ディック


最終核戦争の後、人類は、死の灰に汚染された地球に残る人達と、惑星植民地に移住した人達にに分かれて暮らしているという世界。地球に密航したアンドロイドを狩る賞金稼ぎ『バウンティン・ハンター』のリック・ディッカードとアンドロイド『ネクサス6型』という2兆の素子(脳細胞)を持った人間と拮抗する能力を持ったアンドロイドのお話です。

『ネクサス6型』というのは人間にとっての新たな大地、
火星開拓のために作られたアンドロイドで、
過酷な労働から逃れるために人間を殺し、脱走して人間世界に紛れ込んだアンドロイド。

何をもってアンドロイドと人間を区別するのか、アンドロイドと人間はどう違うのか、
目の前にいるレイチェルという美しい女性は本当にアンドロイドなのか、おれは本当に人間なのか・・・?人間て何?(めちゃ簡単なあらすじ・・・汗)

このアンドロイドと人間を見分けるは、『感情移入度テスト』という方法で人間は相手に同情、哀れみ、共感などの感情移入が出来るけど、アンドロイドはこの感情移入が出来ないという定義のもとに見分けます。

この感情移入の出来ないことがアンドロイドの宿命で、
「越えられない壁」=感情移入
感情移入ってなんだろう・・・?
かなしい、かわいそう、たのしい、などは十人十色に存在するのに・・・。
読み進めれば読み進めるほど答えを失っていきました。
主人公と共に人間としてのアイデンティティを考えていくというのが
作者の提言なのかな・・・。

それと「越えられない壁」
これはアンドロイドというガジェットを使用しているけど、
差別や人としての優越なんかを指しているんじゃないかなとも思いました。

おれはSF小説ってあんまり読まないんだけど、(洋物ミステリーが多いです)
とっても切ないラブストーリー&人間ドラマな感覚でした。


ちなみにこれは、映画化されてます。
そう、「ブレードランナー」です。
超大好きな映画です。

公開は、おれが小学生でした。
当時、「スターウォーズ」が大好きで、(家が映画館のそばで叔父に連れて行ってもらってた)
ルーク・スカイウォーカーではなく、
ハン・ソロ船長(ハリソン・フォード)がお気に入りでした。
で、なんだかわからないけどハン・ソロ船長が出てる映画だから観たいと
叔父にお願いした記憶があります。

ただその頃、「ET」が超話題で叔父も、
多分それの方が観たかったのだろうと・・・(今にして思う)
で、結局見なかったのですが、レンタルビデオが普及しはじめて
ようやく高校生くらいに観ました。

レイチェル役のショーン・ヤングの美しさに釘付けでした。
内容はその時はよくわからなかったけど、
画のアーティスティクなところに驚いたのを覚えています。
(当時、ミーハーなものばかり観ていたので・・・)
学校でよくわかってないのに、語った記憶があります。(笑)

ハッピーエンドと、そうでないバージョンが存在します。
ハッピー好きな方は、劇場公開版を。
そうでない方は、他を。(ファイナル・カットとか、なんか色々あります。)

レプリカント(アンドロイド)のボス、ロイ・バッティを演じたルトガー・ハウアーは、
この映画の主役といってもいいくらいの存在感でした。
むしろ、デッカード役のハリソンフォードが上手く脇役をこなした的な感じです。(笑)


原作とはまったく別物ですが、これはこれで超おススメです!!
(主人公や、設定などの一部ガジェットのみ同じ)
本が苦手な方はこっちで・・・。(笑)

リドリー・スコット監督がが描く上海、香港みたいな、東洋を想起させる近未来の街をみて
ああ、あの映画はここから影響を受けてるんだとか感じることが出来ると思います。
文明が進めば進むほどアップタウンとダウンタウンの差が激しくなる街並みを
見事に描いてます。



ちなみにリドリー・スコットはデッカードをレプリカント(アンドロイド)
という見解をハッピーじゃないバージョンで示してます。

なんか、「ブレードランナー」の続編が出来たり、出来なかったり・・・。



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