
クロアチア出身のゲキチ。
ブーニンが優勝した第11回ショパン国際コンクールで、
あまりにも強烈な演奏に審査が分かれ、
ファイナリストに選ばれず、これに抗議したゲキチを支持する審査員が次々に審査を辞退したという、
なんとも興味深い経歴の持ち主。
どんな演奏するのか、9月にチケットをゲットした時から、とても楽しみにしていました。
プログラム前半はショパン、後半は現代作曲家の作品と、リスト。
大きな手が、鍵盤の上で自由自在に動き回る、音色も多彩。
聴き馴れた名曲も、熟成発酵させたような独特な演奏。
グリッサンドに至っては、「グリッサンドってそんなにいろんな音が出せるの?」というくらい、音色が美しい。
ペダルもあまり使わなくてもいいくらいの、テクニック。美しい音色。
そして、今までのコンサートではお目にかかったことがないかも、演奏曲前に、または曲間に、即興?ぽろぽろーんとコマーシャルみたいな演奏が入ります。
有名な曲では、一番の盛り上がりに入るちょっと前に、「さあ、これからだよ」っぽく客席をチラ見する余裕。
コンサート全体の印象としては、自由な空間で、自由な演奏、アンコールも超サービス。300席ホールで贅沢な楽しい時間でした♪
《プログラム》
〈ショパン〉
スケルツォ第1番
バラード第1番
ノクターン第13番、15番
エオリアンハープ
革命エチュード
英雄ポロネーズ
〈アンドレス・アレン〉
シルビオ・ロドリゲスの主題による変奏曲
〈リスト〉
ハンガリー狂詩曲第10番、第11番
《アンコール》
〈ヴィティエ〉
ダンツァフェスティバル
〈リスト〉
ラ・カンパネラ
〈ヌーサ〉
モモ
by piro