ぐっと秋が深まりだしました。この時期になると、あちらこちらで演奏会が開かれ、聴く楽しみも増えてまいります。
最近モーツァルトを勉強していたこともあって、ご案内いただいた「久元祐子レクチャーコンサート」へ行ってみました。
会場は五反田文化センター音楽ホール。

タイトルにあるように、モーツァルトが愛用していたヴォルター・ピアノ(1795年製モデル)とモーツァルトが絶賛したけれど、高額なためパパに購入を却下されたというシュタイン・ピアノ(1788年製モデル)を聴き比べながらのレクチャーコンサートでした。
ヴォルターは暖かく深みのある響き、シュタインは張りのある明るい音色で、どちらも高貴な雰囲気を創り出し、タイムスリップしたかのようでした。
久元先生のモーツァルトは、すべての音が役割を果たし、表情も豊かで時にはドラマチックでとても素敵でした。
そして、昨夜はShinju 水精会の第34回ピアノコンサートに伺いました。
会場はめぐろパーシモン小ホール。このコンサートは何度か聞かせていただいてますが、毎年たいへんレベルの高い演奏が繰り広げられます。最後は代表の久富先生のピアノとフラメンコで締めくくられるのも楽しみのひとつとなっています。
お目当ては、アレンスキーの2台ピアノ「組曲第2番シルエット」。この曲はお二人が時間をかけて温め、より深く仕上げてこられていて、たくさんの音色やリズムの変化の中でゆとりすら感じることができました。
そして、笛吹き子さんの先生も今年も出演されていました。いつも丁寧で確実な演奏をされて楽しみにしています。素晴らしいバラード4番でした。
他にもラヴェルやブラームス、初めて聴いたボルトキエヴィチ、ドヴュッシー映像2・・・
たいへん勉強になるコンサートでした。
by betty