今週は芸術の秋を満喫しました。
スタートは No.9ー不滅の旋律ー・・・赤坂アクトシアター
珍しく「芝居」というジャンルですが、内容はベートーヴェン物語。稲垣吾郎が演じています。

交響曲第1番を作曲した1800年から、第9を完成するまでの天才ベートーヴェンの苦悩が描かれています。挿入される音楽はもちろんベートーヴェンの作曲によるもの。
アップライト3台が舞台におかれ、ピアニストがかわるがわる、または同時に演奏していました。ピアノソナタも何曲も使われましたが、改めてベートヴェンの魅力をひしひしと感じました。
そして翌日はピアノコンサート「Shinju 水精会」。武蔵野音大卒久富先生の門下生の皆様による演奏で、とても質の高い演奏を聴かせていただきました。一番のお目当ては、シャミナードの2台ピアノ「朝」「交響的2重奏曲」。初めて聴いた曲でしたが、のびやかで華麗でとても気持ちの良い感じがしました。それから、笛吹き子さんの先生も出演されていて、シューマンの交響的練習曲を弾かれました。丁寧で分かりやすく、いろいろなものが伝わってくる素晴らしい演奏でした。~めぐろパーシモン小ホール~
そして、本日は毎年楽しみにしているマッサーリア先生門下生によるコンサート。
今年はサローネフォンタナというたいへん素晴らしい個人所有のホールでした。

ピアノはベーゼンドルファーのオールドピアノ。ストレートな味わいのある音がしました。3本ペダルの真ん中を踏むと鍵盤が下に沈み、浅い打鍵でソフトな音色となる珍しいピアノでした。ファツオリの4本ペダルのようですね。
いつものように、上野範子さんの演奏は素晴らしく、聴いたことのないような魅力的なイタリア協奏曲と、‘濃厚な愛の歌‘という紹介に負けることのない素敵な「愛の夢」でした。他の皆さんや先生の演奏も素晴らしく、また先生が楽しく曲や時代の解説をしてくださったので、さらに楽しむことができました。 by betty