私は英語と日本語を勉強しているが、両方同じくらいのレベルだと思う。なんとか言いたいことは言えるけど、間違いもよくするし、何よりボキャブラリー貧困だ。

 

 

 英語の場合、それでも問題は無い。私が仕事で会う外国人は9割以上が英語のネイティブではないので、私が洗練された表現を覚えて使おうとしても意味が通じない。皆それぞれのアクセントがあって、文法やスペリングのミスもしょっちゅうする。少し複雑な内容だったらまず適当に書いて、チャットGPTに訂正して貰う。(日本語の文章も訂正して貰ったことがあるけど、彼女はアメリカ人だからなのか、日本語能力は今一だった)

 

 

 しかし、私が日本語でコミュニケーションしようとする場合、相手は99.999%日本人だ。ネイティブ様なのだ。大抵は私が韓国人であることを告げて話するから間違いをしてもそれ程気にしないだろう。でも、やっぱり間違いたくないし、できれば韓国人だというのを言わずに自然に話したい。

 

 

 大分前のことだけど、入社して初めて日本語でビジネスメールを書く時は苦労した。大学で「ビジネス日本語」みたいな授業を取ったことはあるけど、日常会話も難しいのに敬語のメールはどう書けばいいのかさっぱり分からなかった。今も時々日本の取引先にメールを送ったりするけど、正直毎回精一杯悩みながら書いている。幸い、日本人でも敬語が良く分からないようで、ヤフーかグーグルで検索したら言葉の言い換えや例文が沢山出てきて助かる。日本人でも分からなかったら使わない方がいいんじゃないと思わないこともないけど。

 

 

 ビジネス日本語に少し慣れたかと思ったらまた他の問題ができた。私の日本語が、ちょっと固いような気がしたのだ。

 何度か話したことがあるけど、最近は日本漫画のオタク活動をしている。ネット上でいい漫画や絵を見たら、それを描いた人に感謝の気持ちと感想などを残したくなる。でも、どういう言い方をしたらいいのか分からなくて困っている。その人達は私の友達ではない。仲良くなりたい気持ちもない。ただ、「あなたは天才です!頑張ってください!」と言いたいだけだ。この人達に「OOさせて頂きました」とか「ご了承ください」は流石に固すぎると思う。だけどそれ以外の話し方を知らない。所謂オタクっぽい話し方をしないように、いつも本か(聴取者の年齢層が高い)ラジオ、ニュースなどを教材として勉強していたから。日本語が話せる他の友達に「インスタ映え」は知らないのに「何卒」は知っているのってどういうことだと揶揄われたこともある。

 

 

 結局自身がなくて、最後に「日本人じゃないから間違った表現があったらすみません」のような一言を残してしまう。いつかはそういうのを書かずに本当の日本人みたいに自然に表現できたらいいなと思う。けど、考えて見れば韓国語でも知らない人に文章を書くときは普通に緊張している。私の言い方って古いかな?と怯えながら韓国語なのに検索もして見る。元々言語というのは難しいものかも知れない。