こんにちは。ぱんだマイスターです。

 

今回の修理は、SSD換装作業です。

 

旧東芝 Dynabook AZ45/GG(PAZ45GG-SET) 2018年モデル

 

2018年ごろに発売された商品は、各パソコンメーカーがSSDの搭載をあまり積極的に行っていなくて、ラインアップの最上位機種にハイブリット搭載(システムはSSDで、データはHDD)している程度で、一般ユーザーさんが手に届く価格帯のモデルはHDDが一般的でした。

これらのモデルが販売されていた1年ちょっと過ぎにはSSDが主流になっていたので、微妙な時期だったわけです。

故障して購入される方などは仕方ないとしても、当時持っていたPCが古くなったとかそのような理由で購入された方は、さぞ悔しい思いをされたと思います。

 

さて、さっそく診断と分解、環境引越を行ってきます。

 

今回換装するSSDはCrucial(クルーシャル)製MX500 1TBモデルを採用しました。私の工房では、Crucial以外にSAMSUNGの正規品も取り扱っているのですが、現在SAMSUNG製品が品薄で入荷の目途が立たない状態でしたので、今回はCrucial製品を選んでいます。

 

こちらの筐体になったDynabookはHDDを取り出しするような設計になっていないので、本体裏のネジを全部外して分解する必要があります。

 

 

写真ではわかりずらいのでショート動画にしましたが、ヒンジネジの受けが折れていて、ネジが外れませんでした(汗)

裏のパネルを外さないとHDDへアクセスできないのですが、今回は致し方なく、壊れたネジ以外は全部外し、背面パネルを少し持ち上げて、隙間からHDDを取り外すことにしました。ここで無理してネジを外したら、ヒンジが固定できなくなります。筐体はプラスチックを熱で融着すれば直りますが強度はあまり高くなりません。
以前に、自動車用バンパーの修復の時に使うプラスチックを融着する工具があると知って、知人の自動車工場で見せてもらったのですが、パソコンの筐体には大きすぎて流用出来ませんでした。
パソコン用の小さいものが出ていれば良いんですが、まぁ今後も出ないでしょうね~...

ちなみに、プラスチックを溶かしてくっつける技術を、プラスチック溶着と言うようですが、生産の現場ではレーザー樹脂溶着という技術らしいです。(おそらく専門分野の設備だと思います)

 

作業は一気に進んで、内蔵HDDを取り外しました。

内蔵されていたHDDは東芝製MQ04ABF100(1TBモデル)

今回は遅いというだけで、HDDの故障ではありませんが、遅いとご申告のあるパソコンや起動しないといったパソコンはなぜかMQシリーズ搭載のパソコンが多いような気がします。出荷台数が多い事も関係しているのですが...

 

あとは、、分解していて気が付いたことがありました。

明かな水没痕があります。水ではなく、飲料水やお茶、ご飯の汁っぽいものですね。

左側のヒンジもネジ受けが折れていたり、少々気になるところです。

 

この後環境引越を行うため、HDDデュプリケーターに旧HDDと新SSDを載せて、データ移行(環境引越)を行います。

こちらは、専用設備なので写真に載せる事は出来ませんが、大凡2時間程度の作業でした。

昨夜放置して帰宅したことは内緒にしてください(笑)

 

環境引越も無事に終わり新SSDを取り付けて組立しました。

 

 

SSD換装と同時にwindows11へのアップグレードも提案していたので、SSD換装後にアップグレード作業を行います。

Windowsをアップグレードしている間に、お客さんが【本当に遅すぎて使い物にならない】と強調されていたので、HDDに異常が無いかチェックをしてみます。

 

その界隈では有名な、Crystal Disk Info と Disk Markを走らせてみました。

HDDの異常は有りませんが、確かに遅い(笑)

 

はい!いろいろ遊んでいる間にWindows11へのアップグレードの完了し作業が終わりました。

この後、本体を清掃してご返却いたします。

 

今回は以上です。ではまた次回~