と思っていた時期に何冊か読んだのが
『デスゲーム』系のミステリです。
〝軽く読める〟という点は求めていた通りだったのですが、ミステリという点で見ると残念な作品ばかりでした。
米澤穂信さんの『インシテミル』はもうただページをめくるしかありません。
矢野龍王さんの『極限推理コロシアム』はタイトルに反して推理する場面は全くなく、最後になぞなぞを解いただけという有様。
伽古屋圭市さんの『AR 推理バトル・ロワイアル』も推理ではなく、なぞなぞや憶測でした。
地雷テーマだとは予想していましたが、残念なことにいい意味で私を裏切ってくれた作品はありませんでした。
このテーマの作品に限らないんですが、ミステリを《なぞなぞ》で表現している作品があるのが驚きであり、残念でもあります。
私は〝論理展開により謎が解明される〟のをミステリに求め、ましてや〝本格ミステリ〟なんて帯がついていれば尚更それを期待してしまいます。
まぁこの辺は主観や嗜好の話にもなるのであーやこーや言わないとして、〝なぞなぞを解くこと〟と〝推理すること〟は全く違うハズです。
《なぞなぞ》は基本的に発想が全てで、正解に到達さえすればそれでいい世界です。
一方、《推理》による解決というのは当然その正当性を裏付ける【根拠】が必要で、推理小説となればそれが【論理的】であって然るべき。
…というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも《推理》を謳うのであればその辺りには配慮すべきだとは思います。
そもそも『デスゲーム』を扱う作品は『ライトミステリ』寄りであるとは思うので、わかりやすい意外性に重点を置いた作品が多くなるのは自然かとは思います。
しかし、その中でもしっかり《推理》によって表現出来ればより面白いジャンルになるのかなーと思う次第です。