『レーン4部作』と〝国名シリーズ〟から『ギリシャ棺の秘密』『オランダ靴の秘密』。
全て角川文庫版です。
麻耶雄嵩さんをはじめ、私の好きな作家さんの多くが読み込んでいた作家さんということで、
以前『エジプト十字架の謎』は読みました。
(何版かは失念)
内容にはとても満足し、他のタイトルも続けて読みたかったところでしたが、そうしなかったのは私の〝翻訳嫌い〟故です。
〝とにかく読みにくい〟というのが翻訳本に対するイメージでした。
実際に、とても日本語とは思えない〝文字の羅列〟になっている部分というのはありますし、
所謂〝直訳〟的な文章も多く、なかなか内容が頭に入ってこない。
『エジプト十字架の謎』も読み進めるのを苦痛に感じながらも何とか読了した節があります。
かと言って原文を入手し、それを読むエネルギーを持ち合わせておらず停滞していました。
そんな折、〝いい加減エラリー・クイーンも読まなきゃなー〟と思いながら、
角川文庫版の『ギリシャ棺の秘密』をパラパラッと立ち読みしたところ
〝これなら読める!〟と思いクイーンさんの作品を読み始めました。
先に書いた〝読みにくさ〟は基本的に翻訳されたのが昔であるほど強く、
訳されたのが最近の(最新とは限らない)角川文庫版は翻訳本にあるまじき(?)読みやすさ!
他版と比べてみましたが、圧倒的に角川文庫版が良かったです。
翻訳者の越前敏弥さんが「訳し方にかなり拘った」という事を仰ってましたし、
〝日本一(?)のクイーンマニア〟である飯城勇三さんも携わっているようなので、
完成度が高いのは間違いないハズ!
最初から最後まで余計なストレスを抱えずに読める角川文庫版に巡り会えて本当に良かったと思っています。
未読の作品もまだまだあるので、これからもお世話になります。
なんだか宣伝になってしまいましたが、私と同じく〝翻訳本の読みにくさ〟に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
高名な〝クイーンマニア〟の作家さんが解説してくれるのも嬉しい!

