スマトラ沖の地震の余波で、津波の被害を受けたタイ南部の被災者へ向けて水や衣服、薬や医療品などの救済支援物資が一般市民によって集められました。
元々、敬虔な仏教徒が多いタイでは、貧困者や困った人に対してタンブン(徳を積む)することを日常的に行われている国です。
今回は地元民放局のiTVがレギュラー番組を全てキャンセルして、24時間報道で津波で被災を受けた現地からの報道や、iTV専属の芸能人やタレントたちが、バンコク市内で一般市民に混じって救済活動の支援を手伝っていました。
アジア人、特にタイ人が殊更凄いな~、と感心するときはこう言うときです。
誰かに強制されたわけでもなく、みんな自主的に集まってきて救援活動を手伝っています。
学生や子供もそうですが、仕事中の休憩時間に職場を抜け出して手伝う人。
スーパーに買い物に来たおばちゃんが、買い物袋をぶら下げながら梱包した荷物を運ぶ人。
救援物資を運んできた人が、そのまま現地で手伝う人。
そんな中に混じってテレビのスーパーアイドルやタレントたちが、一緒に救援物資の搬入を笑顔でやっています。
実は、僕も古着や毛布、石鹸や歯ブラシなどの生活用品を持って行ったのですが、何故か現地に行ってから、自然に心が熱くなり、見ているだけで物足りずにいつの間にか、そのままタレントや学生や一般市民に混じって手伝っていました。
バンコク市内で働く会社員や自営業の人、一般の市民が自家用車やタクシーで乗り付けて次から次に、水やトイレットペーパー、衣服にサンダル、薬や医療品までありとあらゆる物が集まってきます。
それを手際よく集分けしてダンボールに詰め込んで、今度は待機している大型トラックやピックアップトラックに詰め込みます。
それを空軍まで運ぶのも一般市民のトラックや会社の大型トラックだったりします。
いつ終わるとも知れない、救援物資の箱は、運んでも運んでも減りません。
手伝い始めてから1時間くらいしてから、やっと一段落すると、どこからともなく水やウェットティッシュが配られてきました。
気が付いたら僕の仕事用の衣服が真っ黒です。
汗を拭くと真っ黒。おまけに異常にお腹が空きました。
良いことしてダイエットが出来るなんて一石二鳥です。
で、帰りにパッタイ(タイ風焼きそば)とお茶をご馳走になりました。
これもバンコクで一番売れている「オイシ」と言う日本フード会社の無料協賛だったりします。
すでにスマトラ沖の地震で7万人とも言われる人たちが帰らぬ人になり、
未だに土砂に埋もれた人や海に投げ出された人たちが消息不明のままです。
未だかつて例をみないほどの天災で、観光地であるプーケットやクラビ、
カオラックは完全に壊滅状態です。
僕が2年前に行ったホテルやコテージが全て無くなっているのです。
信じたくない光景です。
これから1年で最高の旅行シーズンを迎えるはずだった現地なだけに、
現地の関係者や被災者たちの心情を察します。
今回の津波災害で人間は何か重要な事を見つめ直す切っ掛けになるのかも知れません。
タイ王国現地調査員より