観光列車「あめつち」乗車記4回目です。
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■車両外観アート(原画)
列車の側面のデザイン画でスタジオ・ジブリの吉田昇氏の描き下ろしだそうです。
実際は長い車両でわかりづらいですがこれを見ると素晴らしい絵だということが一目瞭然。
■サンシェード
至って普通でした・・・
■座席番号札
テーブルは裾に、
カウンター席は座席背面に番号シールが貼ってあるのですが、
よく見ると、マークが・・・
海側は、波の絵が。
山側は山の絵が。
さりげないデザイン、こういうところが大好きです。
■因州和紙・・・天井の照明カバー部分
和紙の透けた部分がモダンでいい感じを出しています。
↑
1号車
2号車
↓
■隠岐の黒松・・・1号車の窓枠側面
島根県の県木でもある「黒松」。
その中でも隠岐の島の独特な生態で育った松です。
「八雲」と「雨叢雲剣」、「稲田姫」が描かれているそうです。
■智頭杉・・・2号車の側面窓の間
鳥取県の智頭。おそらく鉄道では智頭急行(スーパーはくとの・・)の沿線です。
木目の細かさ、色合いの美しさから高級感ある杉で内装材によく使われるそうです。
■石州瓦・・・各テーブルにタイル状で埋められています。
島根県浜田市の亀谷窯業で作られました。
これが滑り止めの役目も果たしています。
■神楽衣装・・・2号車 車端部
伝統芸能でもある神楽の衣装です。
神楽衣装工房 神楽ショップくわの木で作られましたが、
実際はもっと大きくて、展示されているのはミニチュア。
これは近くで見ることはあまりないので大注目です。
■弓浜絣・・・2号車 出入り口付近
鳥取県西部の弓ガ浜地方で砂地を利用した綿を原料に染屋さんが普及、弓浜絣となりました。
農家の婦人が描いたと言われる絵が特徴のひとつです。
■安来織・・・1号車 出入り口付近
島根県安来市で紡がれる織物。
木綿に藍染めする手法です。伝統的な意匠に神話をモチーフを合わせたものが作られたそうです。
■出雲織・・・1号車 出入り口付近
安来織、弓浜絣、倉吉絣など絵絣が発展した織物が出雲織。
これらより若干時代は新し目で複雑な絵柄が多いといわれます。
あめつちのために古事記に登場する川の流れや霧をイメージしたものが製作されたそうです。
■倉吉絣・・・2号車 出入り口付近
出雲織に似ており、主に花鳥山水の絵柄が有名で、織り方が複雑すぎて機械化できず一旦廃れたものの現在は保存会の方々によって継がれているそうです。
■岩井窯・・・1号車 洗面台
鳥取県岩美郡にある岩井窯の山本氏の手によるもので、
うわ薬を含ませた刷り毛を器にうちつける「打ち掛け」という技法で作られる美しい模様が特徴だそうです。
詳細の説明は、
車内の「あめつち手帳」に書いてありますので、
勉強になるかと思います。
■スタフ
どこで載せようか迷いましたが。。。米子までの時刻です。
注目すべき点は、
- 「乗り心地向上のため80Km/h」となっていること
- 運転停車(ドア扱いなしの停車)が多い
- 停車駅の停車時間が短く、松江駅の3分強が唯一長い停車。
途中駅での停車が長ければ嬉しいのですが・・・
もしかしたら、ほかの乗車記など見ていると若干違うようですので、
運行日によって運転停車駅など変わるのかもしれません。
列車の中の展示はほとんど山陰地方(沿線の島根県、鳥取県)の工芸品が飾られています。
単なる飾りじゃなく、それぞれの特徴を間近で見ることができますので、ぜひ工芸博物館見学のように見てみてください!
さて、次回は旅に戻ります。
(次はこちら)
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