既に登場していた8ビットパソコン、PC-8000/8800シリーズとの互換性も考慮した上に、新たにNEC独自の16ビットパソコンとして発売されました。
既存の周辺機器の多くが使用出来、ビジネスユースでも充分対応出来る16ビットCPU8086を搭載。
27年経過した今に至っても、インテル系のCPUを使用したWindowsが市場標準になっていますが、NECがパーソナルコンピュータとして初めてインテル系CPUを搭載したのが、このPC-9801でした。(PC-6000/8000/8800シリーズはザイログ系CPU)
1年後の1983年10月。
NEC初のフロッピーディスクドライブ搭載パソコンとして、PC-9801F1.F2が登場しました。(PC-8801mkⅡmodel20.30は1983年11月)
CPUにはi8086コンパチブルの8086-2(8MHz)を搭載。
フロッピーディスクドライブには、5インチ(5.25インチ)640KB2DDドライブ搭載。
OSとしては、三菱のMULTI16が採用したCP/Mもしくは、マイクロソフトのMS-DOS(Ver2.0)を別途購入する形で提供されていました。
翌月には、初代PC-9801の拡張性の流れを組んだ、FDD非搭載のPC-9801Eが登場。
PC-9800シリーズのラインナップも、2機種3モデルと複数の中から選択出来る状態になりました。
PC-9801F3の登場で、ハードディスク搭載モデルが加わりましたが、
後年、NECのPC-9800シリーズは、2HDフロッピーを使用する状態が標準性能となるにあたって、(メインメモリ・V-RAM等も含めて)
後継機種PC-9801VF2の登場を最後に、2DDドライブ搭載マシンは終了しました。
PC-9801Fシリーズが果たした役目。
企業・学校・研究機関など職種を選ぶことなく、多くの純正周辺機器と多くのソフトと共に、後のPC-9800シリーズの繁栄の基礎を作ったことだと思います。