「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」 これは映画「フォレスト・ガンプ」で使わ..........≪続きを読む≫
特別な人間ですね。
平凡な私からすると
うらやましいですが、
自閉症と診断されたら
やっぱアセるでしょう。
ただね、
アスペルガーの子に、
芸術の才があったり
するって聞きます、
そういう所に
ちょっと羨望だったりする。
SF界のカリスマ、
P・K・ディックの
火星のタイムスリップ
っていう小説を知っていますか。
ディックの小説の中でも
5本の指に入る傑作。
SF好きなら必ず
読んでいる作品です。
自閉症の少年の
時間感覚が
普通の人間と違う、
というのは、
本人の主観的な問題
でしょうが、
ある意味
世界というのは
主観的なものだとすると、
世界の時間の進み方が
狂ってしまうとしたら、
この自閉症の少年が
きっかけだった
かもしれない。
この少年には、
時間の順番を変えてしまう
能力がある、
と言い換えてみましょう。
自閉症という
マイナスのイメージが、
まるで
超能力のようになる。
こういう倒錯が
ディックの真骨頂ですね。
くわしいことは
お読みになるときの
楽しみの為に
書きません。
が、
たとえば坂口安吾の
白痴
という有名な小説には
頭のおかしい女が出てきます。
三島由紀夫の
月澹荘奇譚
という小品にも、
頭のおかしい女が出てきます。
小説の様な芸術作品に、
こういった、
平凡でない人間を
登場させることは、
かなり効果的なのです。
ディックは、
自身がドラッグのせいか
精神を病んでいた
可能性があり、
あるいは、
精神病に興味を持ち
調べていた形跡もあります。
私も作家を目指していた頃、
必死になって
フロイドとか、ガタリとかを
読み漁りました。
間違いなく、
小説の様な芸術にとって、
精神病は、
重要なヒントを与えます。
ま、面白いので
読んでみて下さい。
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