J-POPにありがちで聴き飽きた歌詞1位「一人じゃない」恋する気持ちや励ましの言葉を表現した歌詞には、思わず共感してしまいますよね。「そうそう!」なんて思う..........≪続きを読む≫坂本九さんの唄っていた
里見八犬伝の主題歌が、
一人ぼっちじゃないんだー
たーだ知らないだけえなんだああ
って歌でした。いい歌でした。
ブレンダリーにも、
クリスマスデイはまた一人ぼっちの夜、
みたいなヒット曲がありました。
やっぱり寂しいんじゃないですか。
私が耳につくのは、
君は君のままでいてね、
とか、
僕は僕のままでいるから、
みたいなの、
ありふれすぎて吐きそう。
そういう、
たった一人だけのかけがえのない存在
みたいなこと言うわりに、
みんな似たようで、
ほとんど見分けがつかない。
今の日本人では、
人口の半分くらいの人が、
ほとんど同じような人生を生きて、
死んでいってるのではないでしょうか。
それが悪いということじゃなくて、
私なんか典型的な日本人サラリーマンの
人生を歩んできましたけど、
それを認識せずに、
個性的、個性的、
ってこだわるのに違和感があります。
個人主義をもてはやしたのは、
そうでない時代が長かったからで、
夏目漱石の個人主義も、
そういう反動から出てきたものです。
私のような1960年代生まれの日本人には、
個性的であらねば、という
カルト宗教の教義みたいな呪いがかかっていて、
そのくせ
大量生産された工業製品みたいに
みんな似た人間である、という、特徴があります。
とくに、
価値観が統一されていて、
日本は第二次世界大戦で悪いことをして
反省の為に日本国憲法で
二度と悪いことをしないように抑制している、
みたいなことを、
本気で信じてる人はまだ多い。
男は青で女は赤だとか、
あるいはそれを破戒するのが心地よくて
男がピンクを着るとか、
いまの若者には何の抵抗もないことでも、
我々には一大事なのです。
逆に言うと、
いまの時代は価値観が多様化したと
言われて久しく、
多少の珍しいことやったって、目立たない。
それで、電車の線路に下りて写メ撮って
ツイッターに送ったり、
バイト先の冷蔵庫に入って写メ撮ったりするんだけど、
結局、
みんなで似たようなことやるハメになってしまう。
私が子供のころは、
Twitterとかなくて情報が地域限定だったので、
そんな思い切ったことをやったら、
良きにつけ悪しきにつけ、目立つことができた。
いまは違う。
私が中学生のころは、
まだギター弾く人が少なくて、
ローコードで一曲弾いて見せれば、
すっげえ、角ちゃんギターの名人!!!
みたいなうわさになったもんです。
いまは違う。
YouTubeで色々見たら
僕のギターなんかむしろダメダメってことが
ばれてしまう。
ま、当時から、実力主義の人はいたわけです。
が、
わりと、はったりでいけた、のは事実です。。
そういう意味では、
生きにくいなあ、と思います。
こんな、ありがちな歌詞という
記事を作る行為が、意地悪でしょう。
岡村ちゃんが言ってましたが、
曲は腐るほどストックあるけど、
歌詞が出来ない、
のだそうです。
歌詞をどうつけようか、
なやんでなやんで、
クスリやったりしちゃうんですかね。
こないだ日本に来てたポールマッカートニーなんかは、
マックスウエルみたいな、
ストーリーの歌詞が得意でした。
ロッキーラクーンとか。
ジョンにはそういうのはなかったと思います。
気持ちで行く、みたいなね。
技巧じゃないんだよ、ていうような。
その差は何かというと、
自分の内側にあふれ出る思いがあって、
それをぶつける、のか、
聞き手のお客さんを楽しませるために、
工夫をこらす、のか、
ということ、
純文学か大衆文学か、みたいなことだと思います。
文学では常套句は嫌われますね、
サクラ爛漫(らんまん)、ウメ馥郁(ふくいく)、
と言って、
決まりきった文句を平気で使うと
バカにされます。
そういう意味では、
ジョンの歌詞なんか飾りがなくて
でも胸に刺さる、と言う意味では、
一級品と言えるでしょうね。
生まれて初めてやらなければならない
つらいことに出くわした時、
口をついて出てきたのは、
ジョンの歌詞だった、りするものです。
個性的、っていう意味では
岡村ちゃんも良いですよ。
ワンツーロクってフリーランスの
ぺんぺんぺんぺんぺんぺん草。
一所懸命ってステキそうじゃん?
あ、ミシェルガンエレファントもいいですが、
シャンデリアの歌詞とか、
いいですけど、あれもクスリぽいですよね。
飛び散るコウノトリ・・・とかね。
でも良いです。
死ぬ前の三島由紀夫さんの文章とかも
独特でしょ、
なんか硬質さの極致にいる。
荒野までとか、
ふつうの文みたいだけど、
そうではない。
核ミサイルの外装のように硬い。
あの文を書き続けたら死ぬしかないですけど、
あの文がかけるなら死んでも良い、
という気もする。
あのくらい個性的にやるには
命のやりとりなんですよ、
生易しいこと言ってて、
私たち個性的なんですう、とか、
みんなそっくりの目で言われてもね。