#お酒での失敗談 | 伊藤 禎高

伊藤 禎高

たまに書きます



​会社員になりたての頃の話。
六本木で会社の人たちと飲んでいたら、ハルシオンが回って来た。軽い気持ちでウイスキー🥃で飲んだら、泥酔してしまって、先輩にタクシーに突っ込まれて帰された。
しばらく記憶がなくて、気がついたら雨の中、見知らぬ民家の庭に倒れていた。それから雨に打たれながら舗装された道をビチャビチャ歩いた。
交番を見つけたので入って話をしたら、親族に電話しろと言われて、三宿に住んでいた姉に電話した。
この時僕は全身ずぶ濡れだっただけでなく、ズボンと靴を履いておらず、濡れた靴下で歩いて来ていたのだった。
姉は迎えには来られないが、一応連絡先はあるということで、気をつけて帰れ、ということになった。
しかし、自分がどこにいるのかもよくわからず、自分の部屋がどの方角なのかもわからない。なんとなくで、歩いた。
次に気がつくと、寮の部屋で寝ており、壁の電話が鳴っていた。
電話を取ると、遅刻だぞ何してるんだ、と先輩からだった。
あわててスーツを着ようと思ったら、ぐっちゃりになって床に落ちていたので、別のを出して着て、さて、玄関から外へ出ようと思ったら革靴がない。部屋に戻って別の靴を出して出勤した。
幸い定期は持っていたものの、サイフがないことがわかった。
会社に着くと、田園調布交番から電話があったらしく、落とし物を取りに来いとのこと。
支店長に許可をもらって行ってみると、サイフは戻って来たが、中身のお金はそっくりない。
ちなみに、尾崎豊が薬をやって民家の庭で倒れて死んだのはその何日か後のことである。




お酒での失敗談

 

 

 

 

 

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