「フェチ写真集」の誘惑 | 伊藤 禎高

伊藤 禎高

たまに書きます

書棚賑わす「フェチ写真集」の誘惑
「フェチ系写真集」が、ここ数年、書店の棚を賑わせている。これらは、無名モデルを起用し、女体のパーツや..........≪続きを読む≫
高校生時代ですから、もう30年前のこと、
私は、



↑この方の大ファンで、
フェティシズムなんて言葉は当時、
だれも使っていませんでしたが、
この方の本には当然のように出てくる
ワードだったので、
かなり隠微な意味合いで知っておりました。

大学生になってすぐ、
文学部の同級生のディレッタントたちが
フェチ、フェチ、と言うのが
わりと増えて来まして、

今ではほぼ普通の言葉になったようです。

が、
しかーし、
わたし臭いフェチだから、
とか言う場合、
ただ、
人より臭いに敏感、
とか、臭いをかぐのが好き、
という程度の意味で、

私が高校時代に覚えた、
異常性欲とか、
性的倒錯、
という意味合いは薄れています。

広く一般的に使われるようになった半面、
意味合いが軽くなっている。

似たような例に、


↑この方が広めた
エッチする、という言葉。

これも、
本来のヘンタイの頭文字
という意味合いは消えて、
セックスする、
ということに変わっています。

しかも、
私が高校生のころに
セックスするなんて言葉は
滅多なことでは使えなかったのですが、
いま
エッチするってのは、
わりあい平気で軽く使えます。

そう言えば、
そのエッチ
ってえのも、
もともとの変態
の意味合いは薄れていて、
イヤらしい、
っていうていどのことですね。

変態っていうと、
盗んだパンティーかぶってる人
みたいですけど、

もう!エッチね!

みたいに軽く、
昭和のドラマではよく使われました。

あと、



ウツってやつ。
これもよく聞くようになりました。
きのうオレうつでさあ、
って、おい、一晩で快癒したのか!?

んで、
こないだ、売店で売ってる



↑こういう土産の原材料に
しょうゆ
としか書いていないので、
たまりに漬けていないのに
たまり漬けって
いま話題の食品偽装じゃないのか、

って聞きましたら、

しょうゆのことを昔たまりって言いましたでしょ、
ごはんのことを昔まんまって言ったのと同じですよ、
なになにまんま、っていう商品があって、
材料に米って書いてあっても、偽装じゃないですよ。

と言うんです。

あまりのことにそれ以上追及しませんでしたが、
たぶん、
しょうゆのことを昔たまりと言った
という事実はないでしょう。

味噌を作るとひしほが溜まって、
それがおいしい調味料に使える、ってんで、
溜まり、と呼んで使った、
そしてのちに、
それを意図的に調味料として製造販売
するようになったのが醤油。

つまり、
たまりは醤油のご先祖様とは言える。

あるいは、
現在では「たまり醤油」という、
ほとんど麦を使わずに大豆ばかりで作る
ものは、
他の醤油とは区別できるように、
品質の基準が定められている。

まあ、
醤油のご先祖様を使ったにしろ、
たまり醤油を使ったにしろ、
はっきりとそう表示するべきで、
醤油としか書いていないのでは
なにか特殊な醤油に漬けてるかの
イメージを醸(かも)し出すためなのに
どんな醤油を使ってもいいことになってしまう。

でもたぶん、今の時代における
たまりは、
フェチとか
エッチとかとおなじように、
タマリっつって、
軽くなって広く一般に使われるように
なったってことなの?

あ、
ちなみに、こないだの
ダイガエの件、
意外とみなさん気にしたらしくて、
私のところにくる電話は
100パーセント気を使って
ダイタイ!ダイタイ!
って言うようになりました。
それもまた五月蝿(うるさ)いんですけど。