角田美代子と留置所をともに過ごした女性 獄中の様子を告白 | 伊藤 禎高

伊藤 禎高

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角田美代子と留置所をともに過ごした女性 獄中の様子を告白
 これまで、変死・行方不明者を合わせて少なくとも10人に及ぶ事件に関与した稀代の凶悪犯罪者、角田美代..........≪続きを読む≫

死は向こうから勝手にやってくるものだ
という意味のことを、
たしか吉本隆明さんだったか、
書いていたという記憶があり、
つまり、
実際に自分で死を選ぶときというのは、
勇気があるとか
思い切りとか、
腹が座っているとか、
全然そういうことではなくって、
じつは
まったく避けようがない、
つまり、
病死とか事故死と
大して変わらない、
そういう極限状況があって、
そう言う意味では
自殺とか自死とか言うとしても
決して死にたくて死ぬわけではない、
という理解をわたしはしています。

この今日の記事は、
姉御肌で余裕綽々に見えた角田が
動揺し、
パニクり、
不安を覚え、
疑い、
追い詰められ、
精神に変調をきたして行き、

やがては
向こうから避けられない
死が飛来してくる

そんな経過を
レポートしているように思えます。

私は、不安神経症になった初めの頃、
医者から、
この病気では死なないが、
うつ病に進行するケースも多くて、
うつ病では
自殺という形だが
意外と死亡率は高い、

というふうに説明されました。

もちろん今ではそんなことを
鵜呑みにはしませんが、
当時は初めての不安発作で
このままでは死ぬのではないか
という予感に押しつぶされそうだったので、

一体自殺なんてこの気弱な自分が
そんな勇気を出すのだろうか、
と恐れて、

様々な自殺に関する書物を調べて
益々ウツ気味になりかけて、
具合が悪くなって書を閉じたり、

芥川龍之介やミシマ、野村秋介などの
自殺した人たちの文章を読んだり、

万が一自分が喉元に刃物を突きつけて、
なんてことがあったとして
なおかつ生き延びるために、
死なない自殺の方法を調べたり、
などしていました。

意味がわかりますか?

つまり、
喉元にグサーっと刃物を突き刺した、
その近くにいた人にしたら
絶対死んだと思う。
でも
生き延びた。

という結果になる方法はないか、
真剣に調べていたのです。

馬鹿ですねえ。
でも、
人が自分を見てる
と勘違いしている人は
こういう傾向はあると思います。

三島由紀夫さんの死に方などは、
そういう気持ちが強いものだから
人からそう悟られないように、
なるべく確実に死ぬ方法を取るように
すごく気を使ったと思います。

三島由紀夫さんにしても、
死は向こうから勝手にやって来た
わけです。

自分の意思で死をもコントロールした
かのように見せたくて
必死の演出だったろうと思います
でも、
死は
自殺であろうと
憤死であろうと、
死の方から勝手に
やって来るのだそうです。