体が正しく機能するには多種類のミネラルを総合的に摂取することが必須となります。
裏を返せば、それらのミネラルが摂れないことで、心身の病気を招いているといえます。

1977年にフォード大統領の特命でアメリカ国民の栄養状態を調べる大規模な調査が行われました。

そのレポートは「マクガバンレポート」と呼ばれ、そこに書かれた3000人もの科学者・栄養学者たちの証言は衝撃的な内容でした。
レポートによると、癌・心臓病・脳卒中などアメリカの六大死因となっている病気は全て、「食生活が原因でおこる『食源病』」である。

特に、「欧米化した食事」、すなわち脂肪、砂糖、動物性たんぱく質の摂り過ぎがあげられ、また、食事におけるビタミンとミネラルの不足がみられるといった内容でした。

70年代、アメリカ農務省は、「アメリカ人全ての年齢層の99%はミネラル欠乏症である」と報告しました。

国民のミネラル欠乏症は、実は米国に限らず世界的に広がる傾向で、その現状は私たちの認識をはるかにしのぐものです。

なぜそのような状況になってしまったのでしょうか?

もっとも大きな原因は、「私たちの食事を作り出す農地から、ここ100年の間にミネラルが無くなってしまった」という事実です。

1992年のアースサミットレポートによれば、
アメリカでは85%(これはある農地では100%、別の農地では60%、平均で85%であるということを意味します)、
アジアでは76%、ヨーロッパでは72%など農地にミネラルが枯渇していることが報告されています。

その原因は様々ありますが、主に以下の要因が考えられます。

・排泄物が肥料として使われず下水に流されるようになり、2000年以上続いた土地へのミネラル還元が無くなった。

・化学農法の発達により、農地では窒素・リン・カリウムのみが入った肥料が使われ土壌の性質が変わってしまった。

さらに、私たち日本人がミネラル不足になる原因として、食生活の変化が挙げられます。
食べやすさからくる精製食品の増加、玄米から白米へ、黒砂糖から白砂糖へ、加工食品やファーストフード、欧米食の増加などにより、
ミネラル含有量の少ない食品が増えたことは明らかです。

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